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【市況】米国株見通し:需給面による押し上げ効果期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2183.50(+1.75) (18:00現在)
ナスダック100先物 4814.50(+7.50) (18:00現在)

18:00時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。

19日の米株式市場は下落。前日にサンフランシスコ連銀総裁が米経済に自信を示し、年内の追加利上げを支持する発言を行ったことで利上げ観測が拡大し売りが先行。その後は、原油相場の上昇が材料視されるものの、利上げ時期を見極めたいとの思惑から方向感の掴みづらい相場展開となった。ダウ平均は45.13ドル安の18552.57、ナスダックは1.77ポイント安の5238.38。

グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しており、NYダウで10ドル高程度で推移している。欧州市場は全般買いが先行しているが、小幅な上昇にとどまっており、方向感が掴みづらい状況であろう。

NYダウは高値圏でのもち合いが続いているが、25日線が支持線として意識されている。引き続き、9月5日のレイバーデーまでは本格的な資金流入は限られるとみられる。一方で、原油先物は主要産油国による増産凍結協議への期待感が高まっていることから節目の50ドル乗せが射程に入るなか、相場を押し上げてくる展開が意識されそうだ。利上げ観測が変動要因になろうが、世界的な金融緩和政策のなか、需給面による押し上げ効果は期待される。

もっとも、今週は25日から27日にかけて、ジャクソンホールで金融・経済シンポジウムが開催され、26日にイエレンFRB議長が講演を行う予定だ。同氏の発言から9月の利上げ可能性について何らかの示唆が得られるか注目が集まるだろう。全体としては見極めムードが強そうである。

《KK》

 提供:フィスコ

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