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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月22日

 週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比52円高の1万6598円だった。円相場が1ドル=100円台後半まで下落したことで安心感が広がり幅広い銘柄が買い戻された。ただ、積極的に上値を買い上がる材料に乏しく取引時間中の上値は限定的。東証1部の出来高14億株は本年2番目の低水準で、新規資金の目立った流入は見られない。

 前週末の米国市場は早期利上げへの警戒感からダウ平均が3日ぶりに小反落した。米金融当局者の相次ぐ利上げ容認発言で小口売りが優勢となった。一方、原油先物(WTI)は7連騰と気を吐き株式市場の下値をサポート。投資家の強気姿勢維持にひと役買っている。さて、東京市場は円高一服という安心感から本日も小口の買い戻しが継続。日経平均の下値1万6500円近辺から下は売り込みにくいという雰囲気があり、売りから入る向きはほとんどいなかった。ただ、上値を買う材料もなく、日経平均のザラ場の値動き(上下幅)は90円という狭さ。出来高の少なさが示すように、朝方の買い一巡後は開店休業状態に陥り方向感を欠いている。今週末にはイエレンFRB議長の講演が控えており、利上げに対するスタンスが語られる予定。そこまで投資家も動きが取りにくいであろう。個別では米社買収と報じられたルネサス <6723> が財務負担を警戒されて下落。公募増資発表の日水 <1332> も需給懸念から大きく売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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