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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は弱含み、前半はプラス圏を回復する場面もあったが、後半は売りに押された

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 59098.92 -0.11%
19日のブラジル株式市場は小幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比67.10ポイント安(-0.11%)の59098.92で取引を終えた。59239.87まで上昇した後、一時58599.48まで下落した。

財政目標方案への投票が遅れていることが引き続き警戒され、財政赤字目標の実現に対する懸念が高まった。また、通貨レアルの下落も、ブラジルからの外資流出懸念を強めた。ほかに、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力も強い。一方、指数の下値は限定的。原油価格の続伸が支援材料となり、資源銘柄に買いが継続した。石油輸出国機構(OPEC)が来月の会合で、増産凍結を決定するとの観測に加え、米在庫の減少も買いにつながった。

【ロシア】MICEX指数 1959.72 -0.53%
19日のロシア株式市場は反落。主要指のMICEX指数は前日比10.35ポイント安(-0.53%)の1959.72で取引を終了した。1974.40から1959.72まで下落した。

資源大手バスネフチの民営化の遅れを受け、ロシア政府が海外から資金を調達し、民営化を中止するとの観測が嫌気された。また、クリミアでテロが発生する恐れがあるとの懸念も足かせに。ほかに、米株式市場が軟調な展開を示したことがロシア株の売り圧力を強めた。一方、原油価格の続伸が指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 28077.00 -0.17%
19日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比46.44ポイント安(-0.17%)の28077.00、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同6.35ポイント安(-0.07%)の8666.90で取引を終えた。

前半はプラス圏を回復する場面もあったが、後半は売りに押された。利下げ期待のやや後退が引き続き圧迫材料。7月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(WPI)はそろって予想以上に加速した。また、欧州時間に入るとドイツ市場などが軟調な展開を示していたことを受け、インド株にも売り圧力が強まった。

【中国本土】上海総合指数 3108.10 +0.13%
19日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.99ポイント高(+0.13%)の3108.10ポイントと4日ぶりに反発した。

押し目買いが優勢。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)実施認可が公表されたことで好材料出尽くし感の売りが続いていたものの、終盤に入り買い戻しが入った。中国が掲げる経済圏構想「一帯一路」関連の銘柄など、テーマ株が再び物色されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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