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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家中原良太:急激な円高進行を乗り切るには、どうすれば良い?

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家中原良太氏(ブログ「株式予報 - Stock Forecast」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年8●月20●日22●時 に執筆

From: 中原良太
横浜の自宅より、、、

いやぁ、先週は大波乱の相場でしたね。

8月16日には、一時ドル円が100円を割り込みました。
それもあって、日本株は大混乱。

大きく上がっては…。
ドカンと下がる。

ボラティリティが大きく、不安定な相場でした。

やっと、決算発表も落ち着いてきて、
「そろそろ、波も収まったかな?」と思っても、
次々に乱高下の材料がやってきますね?。

もう、いくら心配してもし足りないくらいです^^;

さて。先週の相場付きを見る限りでは、
日本市場は全体的に弱気姿勢で動いているようですね。

日経平均の前週比:?374円10銭(?2.2%)
TOPIXの前週比:?27.55ポイント(?2.1%)
日経JASDAQ平均の前週比:?27円50銭(?1.1%)
マザーズ指数の前週比:?26.56ポイント(?2.8%)

上記のように、日本株市場は全体的に弱い動きをしています。

そう考えると、、、
今の状況では、投資家の多くは含み損を抱えている状態が想定できるでしょう。

こんなときには、
「上がった株を売って利益確定する」
「下がった株をナンピン買いして逆張りのチャンスを狙う」
という。こんな行動をする投資家が多そうですね。

統計的にも、下落相場では逆張り投資が有効なことが分かっていますので、
相場の急落があった場合にも備えて、逆張りのチャンスを伺っておくのが良さそうです。

一方、、、
大型株だけは、少しだけ強気の姿勢で居ても良いかもしれません。
というのも、大型株は日本銀行のETF買い効果も期待できますので、
買い支えが入りやすいと考えられるからです。

暴落のチャンスを伺うよりは、
ちょっとした押し目を拾って、コツコツと利益につなげた方が、
効率が良さそうです。

…ということで。今のところの僕の投資スタンスはこんな感じです。

【日経225銘柄:押し目買い】
注目中の銘柄例:住友大阪セメント<5232>
17年3月期1Q決算を8月5日に発表。1Qの連結経常利益は、前年同期比17.8%減となり、やや縮小となりました。これを受け、同社株は直近、下落を続けています。一方、今回の急落により、予想PERはすでに約10倍。割安感も醸成されつつあると考えられますので、もう一段下がることがあるようなら、押し目を狙いたいところ。

【TOPIX:逆張り】
注目中の銘柄例:塩野義製薬<4507>
決算内容は好調なものの、直近の値動きは芳しくありません。5月20日に最高値6304円をつけてからは、下落が続いています。一方、8月以降になってからは急激に株価が売り込まれているため、徐々に割安感も醸成されてきたと考えられます。もう一段急落するような場面があれば、迷わず仕込みたいところ。

【ジャスダック:逆張り】
注目中の銘柄例:シノケングループ<8909>
業績は着々と拡大中。16年12月期も最高益更新の計画。アパート販売が好調な上、直近の株価下落により、予想PERは約7倍割れとなりました。まだまだ割安感が残っている今、もう一段下がれば逆張りの好機とも言えるでしょう。

【マザーズ:逆張り】
注目中の銘柄例:エボラブルアジア<6191>
業績は絶好調。着々と拡大を続けています。直近はビジョン<9416>とも戦略的業務提携を開始しており、さらなる業績拡大を目指しています。7月以降は反落となりましたが、いまのうちから注目しておきたい成長株だと期待しています。

以上が、いまの僕の投資スタンスです。

「値動きは弱いがETFが追い風になりそうな日経225銘柄=押し目買い」
「まだまだ動きが弱いTOPIX株、新興株=逆張り」

このスタンスで、引き続き臨んで行きたいところですね。^^@

もちろん、、、
週の途中で動きが急変すれば、
スタンスをガラリと変える必要も出てきます。

そのあたりは、流動的に対応していきたいですね!
では、今週も気合を入れていきましょう!

- 中原良太
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執筆者名:中原良太

《KS》

 提供:フィスコ

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