【市況】前場に注目すべき3つのポイント~改めて日銀のETF買入れへの思惑が高まりやすい
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:改めて日銀のETF買入れへの思惑が高まりやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越し
■前場の注目材料:三菱東京UFJ銀行と日立、仮想通貨で小切手決済
■改めて日銀のETF買入れへの思惑が高まりやすい
22日の日本株市場は売り先行後は底堅い相場展開になりそうだ。19日の米国市場では、サンフランシスコ連銀総裁の発言を受け、利上げ観測が強まったことで反落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の16475円だった。朝方はこれにさや寄せする格好から、やや売りが先行しそうである。
もっとも、お盆休み明けで市場参加者が戻ってくるなか、改めて日銀のETF買い入れへの思惑が高まりやすく、押し目買い意欲の強さが窺えそうである。原油先物相場の上昇なども材料視されやすいであろう。
物色の流れとしては、インデックスに絡んだ商いを見極めつつ、テーマ株に注目。ルネサス<6723>が米同業のインターシルを買収する方向で最終交渉に入ったと伝えられており、半導体関連の再編思惑が高まりやすいほか、自動運転車関連への手掛かり材料となる。
また、MUFG<8306>傘下の三菱東京UFJ銀行と日立<6501>は、シンガポールでフィンテックを活用した金融システムの共同開発に乗り出すと報じられている。仮想通貨技術で電子小切手を決済できるようにする計画であり、フィンテック関連への手掛かり材料になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り840万株、買い1230万株、差し引き390万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月15日(月):270万株の買い越し
8月16日(火):120万株の買い越し
8月17日(水):300万株の売り越し
8月18日(木):60万株の買い越し
8月19日(金):430万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18552.57、-45.13)・NY原油(48.52、+0.30)
・経産省の長期地球温暖化対策の国内投資拡大タスクフォース会合
・ルネサス<6723>、米半導体買収へ
・MUFG<8306>傘下の三菱東京UFJ銀行と日立<6501>、仮想通貨で小切手決済
・JR東<9020>、お客の声を人工知能で分析するシステムの開発へ
☆前場のイベントスケジュール
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