【市況】今週の【JASDAQ市場】8月15~19日『売買代金は2012年12月以来の低水準』
NYダウ <日足> 売買代金 「株探」多機能チャートより
【値動きの軽さで新興市場に物色、決算を受けた買いやテーマ株物色も】15日(月)
■概況■2467.84、+2.37
15日(月)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJ-Stock Indexが続伸、JASDAQ-TOP20が反落となった。値上がり:288銘柄、値下がり:269銘柄、変わらず:90銘柄。米株安や円高が重しとなり日経平均が反落するなか、値動きの軽さから新興市場の中小型株に物色が向かった。決算・業績動向を受けた物色に加え、テーマ株を循環物色するような動きも見られた。
◆注目銘柄◆
北川精機<6327>やCSロジ<2710>がストップ高比例配分となり、アストマックス<7162>、グリムス<3150>もストップ高で本日の取引を終えた。CSロジは親会社による株式公開買付けを受けて買付価格にサヤ寄せする展開。グリムスは第1四半期が大幅増益だった。また、小僧寿し<9973>、ウェッジHD<2388>、UTグループ<2146>などが大きく上昇した。セキュアヴェイ<3042>などサイバーセキュリティ関連の一角や構造計画<4748>、ユビキタス<3858>など5G関連も上げが目立った。その他、売買代金上位では平田機工<6258>、ヒロセ通商<7185>、NFK?HD<6494>、テックファム<3625>、フェローテック<6890>などが上昇した。一方、極楽湯<2340>、タツモ<6266>、セリア<2782>などが下落。また、博展<2173>、日本コンセプト<9386>、INEST<3390>などがジャスダック下落率上位に顔を出した。
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【引けにかけて一段安、マザーズとの比較でさえない動きに】16日(火)
■概況■2458.28、-9.56
16日(火)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJ-Stock Indexが反落、JASDAQ-TOP20は続落となった。値上がり:204銘柄、値下がり:359銘柄、変わらず:74銘柄。JASDAQ平均はもみ合いスタートとなったが、為替の円高を受けて日経平均が後場は売り優勢となり、新興市場銘柄にも売りが波及した。引けにかけても一段安となり、下げ渋ったマザーズ指数との比較ではさえない動きに。
◆注目銘柄◆
きちり<3082>と飲食店の仮想通貨決済分野で業務提携を発表したSJI<2315>が急伸。北川精機<6327>やCSロジ<2710>は連日のストップ高。パスポート<7577>は親会社であるRIZAP?G<2928>の好業績が刺激材料に。イメージワン<2667>、セプテーニHD<4293>、エン・ジャパン<4849>なども高い。半面、前日に好決算を受けて買われたグリムス<3150>が急反落。アストマックス<7162>、小僧寿し<9973>、UTグループ<2146>、セキュアヴェイ<3042>、ヒロセ通商<7185>、フェローテック<6890>なども反落。JASDAQ-TOP20では、セリア<2782>、ポラテクノ<4239>などがしっかり。一方、フェローテックのほか、ユビキタス<3858>、ザイン<6769>がさえない。
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【大型株に関心シフトで資金向かわず】17日(水)
■概況■2455.19、-3.09
17日(水)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20ともに続落となった。値上がり:216銘柄、値下がり:316銘柄、変わらず:90銘柄。JASDAQ平均はもみ合いスタート、後場もややレンジを切り下げながらのもみ合いとなる。日経平均が朝方から堅調な動きとなる中、マザーズ指数も含めて新興市場はさえない動き。いったんは資金シフトの兆しも見えてきていたが、再度物色の圏外に置かれる状況となっている。
◆注目銘柄◆
極楽湯<2340>が好決算を評価した押し目買いの動き強まる。ザイン<6769>はZMPフォーラムでカメラ映像の超高速伝送技術を紹介したことが材料視される。アイサンテクノ<4667>も自動運転関連として買われる。アストマックス<7162>は急反発で、CSロジ<2710>は大幅続伸。半面、前日に急伸のSJI<2315>が反落、フェローテック<6890>は大幅続落で、DAC<4281>やシノケン<8909>なども安い。JASDAQ-TOP20では、ザインのほか、ハーモニック<6324>、ベクター<2656>がしっかり。一方、フェローテックのほか、インフォコム<4348>、セリア<2782>がさえない。
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【日経平均が想定外の大幅安で個人のマインド悪化】18日(木)
■概況■2441.87、-13.32
18日(木)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20ともに続落となった。値上がり:170銘柄、値下がり:357銘柄、変わらず:91銘柄。JASDAQ平均は安寄り後も軟化、後場は大引けにかけて下げ幅を広げていく展開になる。日経平均が想定外の下落となったことで個人投資家のマインドも悪化、特に新興市場への資金シフトも見られず、処分売りが優勢となっていった。
◆注目銘柄◆
ネクストウェア<4814>が急伸、200円水準までの下落で調整一巡感、デジタル地図への関心も継続。チャームケア<6062>は好業績の介護関連株として人気が続く。一部のレポートなどが材料視されてカルナバイオ<4572>も強い動き。カジノ関連のインターライフ<1418>もしっかり。半面、極楽湯<2340>、アストマックス<7162>などは急反落。北川精機<6327>も利食い売り継続で、SJI<2315>、DAC<4281>、シノケン<8909>なども続落。JASDAQ-TOP20では、ハーモニック<6324>、SOMPOケア<2400>がしっかり。一方、田中化研<4080>、メイコー<6787>が大幅安。
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【見送りムード強まり、売買代金は2012年12月以来の低水準】19日(金)
■概況■2437.97、-3.90
19日(金)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20が続落、J-Stock Indexは反発となった。値上がり:273銘柄、値下がり:250銘柄、変わらず:106銘柄。JASDAQ平均はもみ合いスタート、前場中頃からは下げ幅を広げ、その後の戻りも日経平均との比較では限定的にとどまった。売買代金は2012年12月4日以来の低水準、中小型株への見送りムードが強まり、資金流入は極めて細る状況になっている。
◆注目銘柄◆
ジオネクスト<3777>が賑わう、新株予約権の取得を巡り思惑が広がった。UTグループ<2146>は足元の好業績が見直される。フェローテック<6890>も4-6月期決算を再評価する動きに。アビックス<7836>も急伸で、FVC<8462>なども買われる。半面、アストマックス<7162>は本日からの信用規制実施で続落。極楽湯<2340>、北川精機<6327>なども利食い売り継続で、エンジャパン<4849>は反落。JASDAQ-TOP20では、フェローテックのほか、ザイン<6769>、クルーズ<2138>がしっかり。一方、セリア<2782>がさえない。
《TM》
提供:フィスコ