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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月19日

 19日の市場は日経平均が反発。終値は前日比59円高の1万6545円だった。円高一服と米株高でこの日は買いが先行。昨日に下げ過ぎた反動もあって一時は130円近い上げを示現した。しかし、上げれば上げたで日銀のETF買いが入らないとの思惑から、中盤以降は上げ幅を縮めての様子見商状に陥っている。東証1部の出来高は8日連続の20億株割れ。お盆休みが明けても実需はなかなか戻ってこない。

 昨日の米国市場は6連騰となった原油相場を好感してダウ平均が続伸した。主要産油国の原油生産調整の思惑からNY原油先物(WTI)は1カ月半ぶりの高値を示現。石油・資源関連株が買われダウ平均を押し上げている。一方、東京市場は1ドル=100円台に戻った円相場が材料となって日経平均が反発。昨日に売り込んだ向きの買い戻しもあって日経平均は1万6500円台を早々に回復した。ただ、株価が反発したことで日銀の買いは見送られた感があり、これが影響したのか中盤以降は伸びを欠いた相場に。出来高も少なく全体を押し上げるような買いはまだ入ってこない。来週の相場は心理的なフシ目である下値1万6500円を意識しての展開で、円高がこれ以上進まなければ下値はなんとか保たれよう。しかし、円高が進むようであれば日銀買いがあったとしても、日経平均は1万6000円台前半へ入る可能性がある。(ストック・データバンク 編集部)

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