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【市況】日経平均は反発、円高一服や原油高でしっかり/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は反発。前日の米株高や原油価格の上昇に加え、ドル売り一服で為替相場が1ドル=100円台に戻していることも好感され、日経平均は72円高からスタートした。寄り付き後は上げ幅を3ケタに広げる場面があったが、前日に日本銀行の上場投資信託(ETF)買いが行われず、積極的に手掛けづらいといったムードもあり、前引けにかけてマイナスへと転じた。前引け時点の状況から日銀のETF買いは期待しづらいとの見方が多かったものの、後場の日経平均は原油高を支援材料にプラスへと切り返し、しっかりした展開となった。

大引けの日経平均は前日比59.81円高の16545.82円となった。東証1部の売買高は17億5299万株、売買代金は2兆0001億円だった。業種別では、鉱業が4%超の上昇となったほか、鉄鋼、保険業が上昇率上位だった。一方、陸運業、医薬品、空運業が下落率上位だった。

個別では、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>などの自動車株や、三菱商事<8058>、三井物産<8031>などの大手商社株が買われた。その他売買代金上位では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、みずほ<8411>などが堅調で、ソフトバンクグ<9984>もプラスで取引を終えた。東京海上<8766>は4%超の上昇。また、業界再編の動きが材料視されたSUMCO<3436>、一部証券会社の投資評価ないし目標株価引き上げが観測された富士通<6702>やマイクロニクス<6871>が急伸し、東証1部上昇率上位に並んだ。一方、任天堂<7974>が3%安となったほか、ファミリーM<8028>、NTT<9432>、KDDI<9433>、花王<4452>などが軟調。内需・ディフェンシブ関連株が弱かった。また、フュージョン<4845>、PCDEPOT<7618>、さが美<8201>などが東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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