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【市況】東京株式(大引け)=59円高、欧米株高や原油高を受けて反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は前日の欧米株高や原油市況高を受けて買い先行で始まったものの、日経平均株価の上値も重く、マイナス圏に沈む場面もあった。下値では買いが厚く後場は再度プラス圏に浮上した。

 大引けの日経平均株価は前日比59円81銭高の1万6545円82銭と反発。東証1部の売買高概算は17億5299万株、売買代金概算は2兆1億7000万円。値上がり銘柄数は982、対して値下がり銘柄数は826、変わらずは165銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧州株が軒並み堅調だったことや、米国株市場ではNYダウなど主要3指標が小幅ながらいずれも高く、買いが先行した。原油市況が戻り基調にあることもポジティブに働いた。その後は1ドル=100円近辺でもみ合う為替相場を横目に円高警戒感から買いが手控えられ、日経平均は前引けにかけてマイナスに転じた。しかし、日銀のETF買いへの思惑から下値を売り崩すような動きもみられず、海外市場と比べた相対的な出遅れ感を背景に水準訂正を見込んだ買いが入り、再び前日比プラスに。円高に対し、自動車や電機などの輸出株が強い動きをみせていたのが特徴。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が高く、東京海上ホールディングス<8766>も上昇した。原油市況上昇を背景に三菱商事<8058>など商社株も買われた。SUMCO<3436>、富士通<6702>などの上昇も際立つ。UACJ<5741>が物色人気となり、GMOインターネット<9449>も高い。沖電線<5815>など電線株が買われ、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株も買いを集めた。

 半面、任天堂<7974>が軟調、ファミリーマート<8028>、花王<4452>も売りが優勢だった。フュージョンパートナー<4845>が大きく利食われ、ピーシーデポコーポレーション<7618>の下値模索も続く。参天製薬<4536>が値を下げ、ドンキホーテホールディングス<7532>も下落した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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