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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:国際石開帝石、三菱商、スクリン、スターゼン

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  922.9円  +35.3 円 (+4.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が反発。主要産油国の生産調整への思惑が強まるなか、前日のWTI原油先物価格は1ドル43セント高と大幅上昇し6日続伸、約1カ月半ぶりに終値で1バレル=48ドル台を回復した。前日の米国株市場では原油相場の上昇を受けてエクソン・モービルやシェブロンなどエネルギー関連企業が堅調に推移し全体指数の上昇に寄与している。東京市場でも同社をはじめとする資源関連株に追い風材料となっている。また、同社は前日に新潟県糸魚川市と富山県富山市を結ぶ天然ガス輸送パイプライン(富山ライン)を通じて、日産化学工業<4021>の富山工場へ天然ガスの供給を開始したことを発表している。富山ラインは、ライン沿線の大口需要家に対して、同社が新潟県上越市に建設した全長約103キロメートルの天然ガス輸送パイプラインであり、これも株価の刺激材料に。

■三菱商事 <8058>  2,154円  +79.5 円 (+3.8%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で三菱商事 <8058> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2100円→2300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、コスト削減や需給改善に基づいた原料炭価格の上昇で、豪州石炭事業の収益が大幅に改善すると報告。また、16年3月期の減損計上により株主資本の健全性は改善しており、PBRの割安感が強まっていると指摘。配当についてもキャッシュフローを考慮すると増配が十分に期待できるとしている。

■スクリン <7735>  1,168円  +40 円 (+3.6%)  11:30現在
 SCREENホールディングス<7735>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体関連株が軒並み高。18日に発表された米アプライド・マテリアルズの5~7月期決算は、増収増益となりアナリスト予想を上回る見通しを示した。これを好感し、アプライド社の株価は時間外取引で上昇している。足もとの半導体需要は好調で、日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した7月の日本製半導体製造装置のBBレシオは1.23となり8カ月連続で1を上回っている。3次元NANDフラッシュメモリー向けなどの需要が伸びており、半導体製造装置関連株への業績拡大期待が膨らんでいる。

■スターゼン <8043>  4,540円  +130 円 (+3.0%)  11:30現在
 食肉卸最大手のスターゼン <8043> が大幅続伸し、連日で年初来高値を更新。今月9日に発表した決算が引き続き買い材料視されている。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の15.7億円に急拡大して着地。輸入食肉相場の下落に伴う販売価格の低下で減収となったものの、前年同期に発生した評価損がなくなり大幅増益となった。外食やコンビニ向けにハンバーグなどの加工食品が伸びたことも寄与した。

■信越化学工業 <4063>  7,298円  +156 円 (+2.2%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が反発し、年初来高値を更新した。決算発表を好感され7月27日にマドを開けて買われた後も利益確定の売りをこなし下値切り上げトレンドを継続、信用取り組みは信用倍率0.7倍と売り長で需給関係の良さも値動きを軽くしている。東海東亰調査センターが17日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価も6630円から8680円に上方修正しており、これが買いを後押しした。目標株価算出にあたっては、従来予想は半導体需要の先行き不透明さなどによる業績下方修正懸念からPER20倍を適用したが、その懸念が薄れる一方で、経営環境の不透明感は残ることからレンジの中間値と上限値の中間である PER22.5 倍を適用したとしている。同調査センターでは17年3月期通期の営業利益を前年比11.7%増の2330億円と予想する(会社計画は同 7.9%増益の2250億円)。なお、為替前提は1ドル=105円の前提(会社計画は100円)。

■Jティッシュ <7774>  1,177円  +21 円 (+1.8%)  11:30現在
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が急動意。午前10時ごろ、日本ロボット工業会が公募した16年度「ロボット導入実証事業」において、同社が申請した「再生医療等製品の細胞培養工程へのロボット導入」(ロボット導入FS事業)が採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「ロボット導入実証事業」は、幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域へのロボット導入の実証や検証を進めていくための事業。今回、採択されたJ・TECの「再生医療等製品の細胞培養工程へのロボット導入」は、再生医療等製品の生産工程において、人手で行われている作業にロボットを組み合わせることで、品質の安定化および採算性の向上に寄与するのが狙い。なお、17年3月期において、同事業の実施に伴い補助金が支払われる見込みだが、業績に重大な影響を与える場合には速やかに公表するとしている。

■三菱ガス化学 <4182>  648円  +11 円 (+1.7%)  11:30現在
 三菱ガス化学<4182>が反発し年初来高値を更新している。同社は18日、休止中のメタキシレン(MX)生産装置1系列を17年3月から再稼働させると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。再稼働の理由は、MXの主要用途である高純度イソフタル酸(PIA)が年率4~5%程度で安定して伸長しており、MX需要の伸びが見込まれることが背景。同社は2013年11月以降、MX生産装置2系列のうち1系列を休止しているが、同業他社がMX生産装置を停止したことから需給バランスが引き締まっているという。

■日立製作所 <6501>  486.1円  +6.8 円 (+1.4%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が反発。同社は18日、東南アジア地区の統括会社である日立アジア社を通じてシンガポール国立がんセンターから、陽子線がん治療システムを受注し、10年間にわたるシステムの運転・保守契約を締結したことを発表した。今回、スポットスキャニング技術を搭載し、回転ガントリ室4室と固定照射室1室を備えた陽子線がん治療システム「PROBEAT」を納入。このシステムは東南アジア初となる陽子線がん治療システムで、2021年開業予定のシンガポール国立がんセンター内の施設に設置。この施設は地上24階建てで、がんの治療と研究の拠点となる。

■伊藤忠商事 <8001>  1,187.5円  +10 円 (+0.9%)  11:30現在
 伊藤忠商事<8001>は堅調。18日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1430円から1550円へ引き上げた。予想配当利回りを他社と比較すると割安感が大きいと指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の2400億円(前期2264億1800万円)に対して従来予想の2650億円から2780億円へ、18年3月期は2790億円から2840億円へ引き上げている。

■豊田通商 <8015>  2,245円  +19 円 (+0.9%)  11:30現在
 豊田通商<8015>が反発。18日付でカナダの燃料電池開発・製造大手であるバラード社と日本国内市場での販売契約を締結したことを発表した。バラード社は燃料電池の開発・製造における世界的先駆者企業で、自動車向けに限らず、自動車以外の駆動用やバックアップ用など幅広い用途の製品を有し、特に中小型燃料電池の技術力を強みとしている。今回の販売契約により、すでに需要のある携帯電話用基地局の非常用電源として使用される定置用燃料電池の販売を行うとともに、運輸分野(バス、トラックなどの商用車や鉄道、船舶など)での新たな活用に向けた開発・販売を推進していく。

■ニフコ <7988>  5,200円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在
 ニフコ<7988>が反発。大和証券は18日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は6000円としている。同社は、樹脂ファスナー(留め具)の国内シェア60%以上を誇る独立系の自動車用樹脂部品メーカー。同証券では「円高や自動車生産台数の伸び悩みが懸念されるなか、営業利益率が順調に上昇する数少ない銘柄の一つ」と指摘。具体的には、「自動車1台当たりに搭載される製品金額の上昇」「現代・起亜自動車など非日系完成車メーカーへの拡販」が業績を下支えするとみている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を前期比9%増の300億円(会社予想276億円)と増額修正を見込み、18年3月期は同327億円と予想している。

■PCデポ <7618>  1,017円  -102 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ピーシーデポコーポレーション<7618>は大幅反落。日証金が18日付から貸株利用など貸借取引で注意喚起に指定すると発表した。貸借取引に規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から、売りが優勢となっている。

■ドンキHD <7532>  3,580円  -220 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 ドンキホーテホールディングス<7532>が反落。18日の取引終了後、傘下のドン・キホーテで10月上旬から、訪日外国人観光客向けECサービス「majica Premium Global」(マジカプレミアムグローバル、仮称)の提供を開始すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「マジカプレミアムグローバル」は、ドン・キホーテ来店時に会員登録し、帰国後、専用サイトやアプリから希望の商品を注文すると、各国の自宅へ商品を配送するサービスで、訪日時にドン・キホーテで購入した商品の“おかわり(リピート)注文”などに対応しているという。取扱商品は、加工食品・化粧品・日用雑貨など訪日外国人観光客に人気のアイテムを取り揃えているほか、中国語(簡体字、繁体字)・韓国語・タイ語・英語・日本語に対応し、国内の拠点から海外への配送を行うという。10月上旬から一部店舗でサービスの案内を開始し、試験運用後、順次店舗を拡大するとしている。

■青山商事 <8219>  3,270円  -155 円 (-4.5%)  11:30現在
 青山商事<8219>が3日続落、年初来安値を更新した。18日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続ながら目標株価を5000円から4500円に引き下げた。第1四半期決算では「アメリカンイーグルを主体とするカジュアル事業の業況」が苦戦している様子が目につく展開となったと指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の225億円(前期213億3600万円)に対して227億円から220億円へ、18年3月期は250億円から241億円へ引き下げている。

●ストップ高銘柄
 キャリア <6198>  2,914円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 イトーヨーギョー <5287>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AWSホールディングス <3937>  6,520円  +1,000 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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