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2016年08月19日11時04分

【経済】三井智映子と始める資産運用入門13:IPO(新規株式公開)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。
株式市場には日々新たな企業が上場(株式公開)しています。2015年に新規上場した企業は92社。2014年に比べると15社増えており、6年連続で増加しています。
今回は、それら新規公開銘柄(IPO)への投資についてお話していきます。ちなみに2015年のIPOで初値が公開価格を上回ったのは92社中82社。公開価格でIPO株を手に入れられた人はかなりの高確率で儲かる、ということです。IPO人気が継続して高いのも当然だといえるでしょう。

■IPOって何?
そもそもIPOとは、Initial Public Offeringの頭文字をとった略で「新規株式公開」のことです。会社の株式について、オーナーなどごく一部の株主が独占している状態から、株式市場で多くの一般株主が自由に売買できる状態となることを株式公開といいます。株式を公開することで、会社は事業資金の調達ができますし、企業の知名度や信用度が増すなどのメリットがあります。同時に、株式市場の評価にさらされて、株主価値の向上について厳しく問われることにもなるわけです。

■IPO株の情報を知る方法
IPO株の株式投資を望んでいる場合は、東京証券取引所や証券会社のホームページ、日経新聞などでその情報を知ることができます。また、新しく上場することになっている企業について内容を知るためには、目論見書を見て確認することができます。目論見書は、企業の業務内容や財務内容などを記載した書類で、引き受け証券会社のホームページ上などで閲覧することができます。

■IPO株を買うには
IPO株は一般的に投資家に抽選で分配されます。ブックビルディング方式が主流で、投資家は仮条件の価格を見て、その範囲内で希望価格を提示し、発行株式数より注文株式数が多ければ抽選となるというシステムです。
IPOの公募価格は実態価値より安めに設定されていることが多いこともあり、人気がある銘柄の場合、株価が公募価格よりも大きく値上がりすることもあります。先ほども書いたように、2015年のIPOでは92社中82社が公募価格を上回る初値をつけていますし、人気の企業であれば初値が公募の2倍以上になることも珍しくありません。
ちなみに初値とは、上場時の公募取引によって最初に決まる株価のことです。

■IPOの魅力は?
IPOの魅力はというと、前述のように高確率で公募価格より初値が高くなることでしょうか。ほかにも、取得のときに手数料がかからないことや上場後に株価が飛躍する銘柄が多いこと、歴史の浅い会社は業務急拡大が期待できるなど様々なメリットがあります。
しかし、株価が落ち着くまで時間がかかることや、バリュエーション(企業価値)が把握しにくいなどの短所もあります。初値をピークになかなか下げ止まらないというIPO銘柄もありますので、注意が必要です。
そのため上場する前に公募によってIPO株を手に入れて、上場日に上昇したらその日のうちに売るという投資法をする方も多くいらっしゃいます。

■IPO当選確率の上がる証券会社がある?
先ほども書いたように、IPO株を買えるかどうかは多くの場合、抽選で決まります。人気の高いIPOですから、なかなか当選しないとの声があるのも確かです。
では、どうすれば当選の確率を上げることができるでしょうか。
そもそもIPO株はどんな証券会社でも買えるわけではありません。IPOする企業の公開準備指導や公開審査、株式の引受・販売を行なう「主幹事」という証券会社と、主幹事から委託されて株式の販売を行なう「幹事証券」から買うことになるのです。株式の割当は圧倒的に主幹事が多く、その残りを数社の幹事証券で分けることになります。
ですから、当選確率を上げるためには、まずは主幹事となる証券会社で申し込みをすること。あとは幹事証券になるケースが多い証券会社でコンスタントに申し込みをすることです。複数の証券会社に口座を開いておいて確率を上げる、という投資家も少なくありません。
主幹事は野村證券、大和証券、みずほ証券といった、大手の対面型の証券会社が務めることが多いのが現状です。ネット証券では、SBI証券が年間数件の主幹事を務めています。
幹事証券となってIPOを扱う実績が多いネット証券としては、SBI証券が最も多く、マネックス証券、カブドットコム証券などがそれに続いています。
またSBI証券では、IPOに落選した時に「IPOチャレンジポイント」が貯まって、このポイントを使ってIPO当選の確率をアップさせることができる、というユニークなサービスも行なっています。

狙いすましてIPOをゲットし、株式投資で利益を得てみてはいかがでしょうか?


三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

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 提供:フィスコ

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