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【経済】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家夢見る父さん氏:2033年、旧暦の混乱は株価に影響?

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家夢見る父さん氏(ブログ「夢見る父さんのコツコツ投資日記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年8月17日22時に執筆

旧暦2033年問題というのをご存じでしょうか。大安、仏滅などの六曜は科学的根拠はないですが、結婚式や葬式などの日取りを決める際の参考にしたり、投資の世界でも大安に関するアノマリーがあるなど、現代人の生活にも溶け込んでいます。その六曜は旧暦に基づいて決まりますが、2033年に旧暦が決められない事態が起こるのです。

旧暦は月の運行を元に決められる太陰暦。現在使われているものは江戸末期の天保年間に作成されました。ところが当時、想像もつかなかった天体の運行が2033年に起こるため、2033年の暦が決められないというのです。国立天文台もホームページでこの問題を明らかにしており、天体の専門的な動きを分かりやすく解説しています。

より、正確にいうと、新たに暦を決めなければならないのですが、どこが決めていいのか分からないのです。江戸時代は江戸幕府が決めましたが、現在の政府は太陽暦を使っており、太陰暦を決める法的根拠はありません。とりあえず、天文学者やカレンダー業界で作る日本カレンダー暦文化振興協会は専門家を集めて話し合い、暫定案を出しています。しかし、一民間団体の決定でしかありません。これがオーソライズされないと、大安の日が業者によってばらばらに決められることも起こりえます。

2033年というとかなり先のように思えますが、旧暦は19年間をひとくくりにしているので、すでに、暦上では関係がでてきます。そもそもインデックス投資主体の僕のような長期投資家にとってみれば、17年後も投資を続けているつもりですから、遠い将来という感じではありません。

ちなみに会社四季報オンラインによると、IPOの発表が大安の日が多いという経験則があるそうです。また、SBI証券のコラムによると、大安の時は日経平均、TOPIXともボラティリティが高まっているとか。今後、カレンダー業界、冠婚葬祭業界など多くの業界で話題になりそうです。このまま決まらなければ、長期的な株価にも影響するかも(笑)

投資は自己責任です。インデックス投資に関心がある方は夢見る父さんのブログをご覧ください。



執筆者名:夢見る父さん
ブログ名:夢見る父さんのコツコツ投資日記

《MT》

 提供:フィスコ

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