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2016年08月18日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより

■シャープ <6753>  141円 (+20円、+16.5%)

 シャープ <6753> が急騰。12日に、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から3888億円の出資金の払い込みが完了したと発表し、安心感が出ている。また、国際的な投資指標であるMSCIは、19日からスタンダード指数に組み込むと発表した。17日はMSCIの組み込み需要への期待から買いが先行した。

■フュージョンパートナー <4845>  797円 (+100円、+14.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。フュージョンパートナー <4845> が連日ストップ高。同社は15日に決算を発表。今17年6月期の連結税引き前利益は前期比3.1倍の37億円に急拡大し、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。7月に買収したソフトブレーン <4779> の業績上積みや、株式再測定益26.3億円の発生が収益を押し上げる。サイト内検索など主力サービスの受注が伸び、フュージョン単体でも18.8%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の18円に増配する方針とした。同時に、ソフトブレーンと業務提携に向けた協議を開始したと発表。両社が保有する製品・サービスや顧客基盤などを有効活用し、さらなる高付加価値なサービスを提供していく方針。なお、ソフトブレーンも連日急騰となっている。

■トレファク <3093>  933円 (+97円、+11.6%)

 東証1部の上昇率2位。16日、トレジャー・ファクトリー <3093> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.08%にあたる12万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月17日から8月24日まで。同時に、ブランド古着の買取販売店を展開するカインドオルの全株式を取得し子会社化すると発表したことも支援材料。

■サカイオーベックス <3408>  170円 (+17円、+11.1%)

 東証1部の上昇率3位。サカイオーベックス <3408> が急騰。炭素繊維で世界最大手の東レ <3402> が米宇宙開発ベンチャーのスペースXと、ロケットや宇宙船の機体に使う炭素繊維を長期供給することで基本合意したと17日付の日本経済新聞が報じた。炭素繊維は鉄と比べた比重は4分の1と極めて軽量にもかかわらず強度は約10倍と、耐熱性も高い点が注目されている。契約は複数年で、累計2000億~3000億円規模と伝えていることから、物色人気は東レだけでなく横に広がりをみせている。そのなか、東レが実質的な筆頭株主であり、炭素繊維分野で緊密な関係を持つ同社の株価も強く刺激される格好となった。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,131円 (+103円、+10.0%)

 ザインエレクトロニクス <6769> が大幅高。同社は産業機械や車載用などを中心とする特定用途向け半導体のファブレスメーカーで高技術力に定評がある。16日、ZMPが主催するフォーラムで、8メガピクセルのカメラ映像データを1ペア伝送できる超高速伝送技術を紹介することを発表、これを手掛かり材料に物色資金を呼び込んだ。自動運転や先進運転支援システムなどカメラの高解像度化へのニーズが高まるなか、それに対応する技術として注目される。

■プロシップ <3763>  2,420円 (+185円、+8.3%)

 プロシップ <3763> が後場急伸。17日前引け後に、9月30日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的。なお、効力発生日は10月1日。また同時に、17年3月末時点の株主から、株主優待制度を導入すると発表したことも好材料視されたようだ。3月末時点の1単元(100株)以上保有の株主に対して、保有株数が100株以上500株未満でクオカード1000円分、500株以上で同2000円分を贈呈するとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  891.6円 (+54.1円、+6.5%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> など石油株が高い。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比0.84ドル高の1バレル=46.58ドルと急上昇。一時、46.73ドルと7月中旬以来、約1ヵ月ぶりの水準に値を上げた。9月下旬に予定されている石油輸出国機構(OPEC)非公式協議での増産凍結交渉の進展に向けた期待が原油価格の上昇要因となっている。国際帝石では17年3月期の下期の想定原油価格を1バレル=45ドル(北海ブレント)に置いており、足もとの原油価格上昇は業績のプラス要因に働く。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,725円 (+95円、+5.8%)

 16日、夢の街創造委員会 <2484> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.8%にあたる20万株(金額で3億4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月18日から9月30日まで。同時に、従来未定としていた16年8月期の期末一括配当を10円(前期は7円)実施すると発表したことも支援材料。

■MCJ <6670>  767円 (+41円、+5.7%)

 MCJ <6670> [東証2]が連日の年初来高値。いちよし経済研究所が16日付のリポートで、レーティング「A」を据え置きつつ、フェアバリューを1000円から1200円へ引き上げたことが好感された。同研究所では、受注生産(BTO)方式のパソコン販売を手掛けるマウスコンピューターの利益率が改善していることや、欧州でも産業用タッチパネルモニタなどオリジナル製品が好調であることを評価。17年3月期営業利益予想を57億円から70億円(会社計画53億5300万円)へ、18年3月期を同62億円から72億円へそれぞれ引き上げた。

■ブラザー工業 <6448>  1,637円 (+82円、+5.3%)

 ブラザー工業 <6448> が大幅続伸。同社は8日、17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の450億円→485億円に7.8%上方修正。これを材料視した買いが続いた。株価は連日で年初来高値を更新しており、8日終値1272円からの上昇率は27%に達している。決算短信によると、想定以上に円高が進み売上は計画を下回るものの、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業を中心に販促費の抑制やコスト削減を進めることで採算が大きく改善するという。なお、通期の前提為替レートを1ドル=110円→105円に、1ユーロ=125円→115円に変更している。

■三菱マテリアル <5711>  274円 (+12円、+4.6%)

 三菱マテリアル <5711> が4日ぶりに反発。子会社の三菱伸銅が16日、チリの国営銅公社コデルコ社傘下のエコシー社および豊田通商 <8015> と連携して、ブリを対象とした大規模実証実験を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同実証実験は、三菱伸銅の魚網用銅合金線「UR30ST」を採用した生け簀で、東京一番フーズ <3067> 傘下の長崎ファームで実施するという。実験により、「UR30ST」による養殖魚の健康維持、成長促進、餌代節約などのさまざまな有用性を定量的に実証するのが狙いとしている。

■任天堂 <7974>  22,700円 (+980円、+4.5%)

 任天堂 <7974> が大幅反発。世界的に空前の大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」だが、配信開始から1ヵ月で最も収益を上げたモバイルゲームとしてギネス世界記録に認定。このほか配信1ヵ月の最多ダウンロード数など合計5つが世界記録に認定された。これを受けて、同社への収益寄与を見込んだ買いが勢いを増す格好となった。

■島津製作所 <7701>  1,648円 (+60円、+3.8%)

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で島津製作所 <7701> の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を継続し、目標株価を2300円→2350円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、先進国や新興国で計測機器の販売を伸ばし、円高環境でも業績は安定成長していくと報告。今期は円高の影響で微減益となるが、18年3月期からは主力の計測事業が業績拡大を牽引し、最高益を更新すると予想。既に実施済みの医用機器事業と航空機器事業の構造改革も利益成長につながるとしている。

■協和エクシオ <1951>  1,386円 (+48円、+3.6%)

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、協和エクシオ <1951> の17年3月期第1四半期の営業利益は前年同期比21.7%増とポジティブな印象と報告したことが買い材料視された。コムシスホールディングス <1721> 、ミライト・ホールディングス <1417> 、NECネッツエスアイ <1973> など通信建設会社が軒並み減益決算となる中、唯一の増益を達成したことを評価。同証券では、マージン悪化を増収効果と販管費削減でカバーしたと分析。また、受注面ではドコモ向けが復調傾向を示していると指摘している。なお、1Q決算を受けて、目標株価は1270円→1280円に増額するが、投資判断は「アンダーウエイト(弱気)」を据え置いた。

■JXホールディングス <5020>  389.9円 (+12.7円、+3.4%)

 JXホールディングス <5020> が堅調。16日、英領北海のマリナー油田に保有する権益のうち約8.9%をSiccar Point Energy社に売却したことを発表。売却額は非開示ながら資源開発事業の採算改善に期待した買いを誘った。売却後の同社の保有権益比率は20.0%となる。また、ここ原油市況が上昇基調を強めていることも追い風となった。

■ヨネックス <7906>  5,180円 (+160円、+3.2%)

 ヨネックス <7906> が3連騰。リオデジャネイロオリンピックでバドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組の決勝進出や、女子シングルスの奥原希望対山口茜の日本人対決などでバドミントンへの関心が高まっていることを受けて、バドミントンラケット国内トップの同社に恩恵が期待されたようだ。

■住友電気工業 <5802>  1,412.5円 (+41円、+3.0%)

 住友電気工業 <5802> が反発。16日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエイト」継続、目標株価を2050円から2130円へ引き上げた。円高の環境下でもコスト削減や販売数量を着実に伸ばせる同社の収益力を高く評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1600億円(前期1434億7600万円)に対して従来予想の1440億円から1500億円へ、18年3月期を1650億円から1740億円へ引き上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,006円 (+131円、+2.2%)

 トヨタ自動車 <7203> 、富士重工業 <7270> 、ホンダ <7267> など自動車株が買いを集めた。ここ為替が急速に円高に振れており、16日のNY外国為替市場では1ドル=100円台を割り込む場面があったが、その後はドルが買い戻された。足もとは1ドル=100円台半ばまで円安方向に押し戻されており、これを受けて為替感応度の高い自動車セクターの株価が押し上げられている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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