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【特集】日本エンター Research Memo(5):今秋、東京魚市場の豊洲移転を機に公式ECサービスを開始

日エンター <日足> 「株探」多機能チャートより

■事業戦略

(2)東京魚市場卸協同組合のEC(電子商取引)サービスの企画・開発・運営

日本エンタープライズ<4829>100%子会社のいなせり(株)が運営する「いなせり」は、築地市場内に店を構える仲卸から直接食材の仕入れができる料理人専用のWebサービスになる。2016年11月に魚市場が築地から豊洲に移転をするのを機に、ECサービスを開始する。約600社で構成される東京魚市場卸協同組合の仲卸業者が翌日の入荷情報をもとに出品し、飲食事業者が午前2時までに電子発注すると、日本通運<9062>が豊洲場内買い回りステーションにて荷受け、配送先別に仕分け作業を行う。各配送業者が、飲食事業者の各店舗へ即日配送する。決済は、ソニーペイメントサービス(株)が担当し、クレジット決済もしくは銀行口座引落になる。ECサービスは、現在電話及びファックスを使って行われている業者間の商取引に取って代わる。なお、同市場の年間取引額は約5,000億円と推定されている。仲卸業者が従来の商慣習を変更することになるため、徐々に普及すると想定している。今秋に新規サービスを開始するため、2017年5月期の期初予想では予算に勘案していない。

東京魚市場のECサービスを成功させることで、地方の魚市場や野菜や花卉市場への横展開を狙う。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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