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【経済】証券当局が深セン・香港「相互乗り入れ」の詳細発表、年間投資枠は廃止


中国証券監督管理委員会と香港証券先物委員会は16日、中国国務院(内閣に相当)に
よる深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)実施承認を受け、
投資枠や対象銘柄などの詳細を明らかにした。また、取引開始までに4カ月程度の準
備期間が必要になると説明。具体的な日程は改めて発表する方針とした。
1日当たりの投資枠(売買相殺後の差額)は、香港→深センで130億人民元(約
1970億円)、深セン→香港で105億人民元と、上海・香港間の既存スキームと同水準
に設定される。年間の投資枠は設けない方針で、深セン・香港間の「相互乗り入れ」
開始と同時に、既存スキームの年間投資枠も廃止する。
投資対象については、香港→深センで◆時価総額60億人民元以上の深セン成分指
数と深セン中小創新指数の構成銘柄、◆AH重複上場銘柄??の約880銘柄に設定。深
セン→香港では◆ハンセン総合大型株指数の構成銘柄、◆ハンセン総合中型株指数の
構成銘柄、◆時価総額50億香港ドル以上のハンセン総合小型株指数の構成銘柄、◆AH
重複上場銘柄??の約420銘柄が対象となる。地元メディアによると、対象銘柄の時
価総額は深セン市場の74%、香港市場の87%を占めるという。また、深セン→香港で
は、既存スキームで採用されていない99銘柄が新たに対象に加わった。
このほか、香港→深センに関しては解禁の初期段階において、機関投資家のみベ
ンチャー企業向け市場「深セン創業板」への投資が認められるという。
なお、2014年にスタートした上海・香港間の「相互乗り入れ」では、年間の投資
枠が香港→上海で3000億人民元、上海→香港で2500億人民元に設定されている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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