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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

PCデポ <日足> 「株探」多機能チャートより

■PCデポ <7618>  1,231円 (-98円、-7.4%)

 東証1部の下落率3位。ピーシーデポコーポレーション <7618> が大幅3日続落。インターネット上で同社のサポートサービスについての指摘があり、これが嫌気されたもよう。同社ではこれに対し、「弊社のサービスに関しインターネット上をお騒がせし申し訳ございません。ご契約者様とご家族の皆様には、ご理解・ご納得いただけるように働きかけをしてまいる所存です。またお客様、特に高齢者のお客様に弊社のサービスをより十分にご理解いただきご契約いただけるように改善策を検討してまいります」とコメントを発表している。

■大気社 <1979>  2,380円 (-132円、-5.3%)

 大気社 <1979> が急反落。大和証券は15日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は2900円から2600円に見直した。10日発表の第1四半期(4-6月)決算は、前年同期比36%営業減益、連結受注高は同28%減となり、「利益・受注面ともに想定をやや下回る進捗」と指摘。特に、同社が強みを持つ海外の産業空調の受注が不調だった。同証券では、17年3月期の連結営業利益は会社予想111億円に対し104億円(前期比18%減)と下方修正を予想。18年3月期の同利益も従来予想の130億円から115億円へと減額している。

■ファンコミ <2461>  842円 (-35円、-4.0%)

 ファンコミュニケーションズ <2461> が大幅反落。15日の取引終了後に発表した7月度の月次業績で、連結ベースの売上高が前年同月比7.0%減となり、2ヵ月連続で前年割れとなったことが嫌気された。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業や自社媒体事業・その他は堅調に推移したものの、アドネットワークのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業の落ち込みが大きかった。

■ヨロズ <7294>  1,317円 (-51円、-3.7%)

 ヨロズ <7294> が続落。いちよし経済研究所が15日付のリポートで、レーティング「B」を継続し、フェアバリューを1800円から1200円へ引き下げたことが嫌気された。同研究所では、為替前提を1ドル=100円に見直したことや、米州セグメントの一段の収益悪化を指摘。17年3月期営業利益予想を従来の80億円から60億円(会社計画水準)へ、18年3月期を同90億円から70億円へ、19年3月期を同100億円から80億円へそれぞれ引き下げた。

■川崎汽船 <9107>  259円 (-8円、-3.0%)

 川崎汽船 <9107> が軟調。ばら積み船の市況動向を表すバルチック海運指数は足もと底入れ反転基調にあり株価も戻り足にあったが、目先は売りに押された。SMBC日興証券が同社株の投資評価を15日付で「2」から「3」に引き下げており、これが株価の重荷になった。コンテナ船事業や自動車船事業の収益見通しの引き下げなどを背景に同社の業績予想を見直し、17年3月期営業利益は従来予想の20億円の赤字から275億円の赤字予想に下方修正している。

■ファーストリテイリング <9983>  36,500円 (-1,130円、-3.0%)

 ファーストリテイリング <9983> が続落。日銀のETF(上場投信)買い入れ額拡大で、最も影響度の大きな銘柄の1社として人気を集めているが、先月から株価は上昇してきただけに上値では売りも膨らんだ。ただ、アナリストからは強気見通しが出ており、ドイツ証券は16日、同社株の目標株価を3万5000円から4万2000円に引き上げた。レーティングは「ホールド」を継続した。同証券では、16年8月期のコア営業利益(その他収益・費用前営業利益)を従来予想の1469億円から1632億円(前期比8%減)に見直した。17年8月期は2002億円を見込む。昨年大きく低下した消費者からの価値と価格のバランスに対する信頼感は取り戻しつつあるとみている。

■博報堂DY <2433>  1,089円 (-31円、-2.8%)

 博報堂DYホールディングス <2433> が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を1590円から1350円に引き下げたことが嫌気された。同証券では、従来の想定以上に国内広告需要の先行き不透明感が増していることや、人材確保やシステム投資といった先行投資負担が増加していることを指摘。17年3月期営業利益予想を従来の485億円から465億円(会社計画並み)へ、18年3月期を同517億円から476億円へ引き下げた。

■トヨタ自動車 <7203>  5,875円 (-75円、-1.3%)

前引け時点でプラス圏にあったトヨタ自動車 <7203> 、日産自動車 <7201> 、富士重工業 <7270> 、ホンダ <7267> など自動車株が後場に入りマイナス転換。足もと外国為替相場で急速に円が買われ、1ドル=100円20銭台まで円高が進行、100円攻防を意識させる動きにある。これを受けて為替感応度の高い自動車セクターには強い向かい風となった。

■パーク24 <4666>  3,130円 (-25円、-0.8%)

 パーク24 <4666> が続落。時間貸し駐車場タイムズを展開し、そのスペースを活用したカーシェアリングへの展開も業容拡大効果をもたらせている。同社が15日発表した7月のタイムズ駐車場売上高は前年同月比3.8%増の116億円と、今期に入り9ヵ月連続で前年実績を上回っており、これはポジティブ材料。直近は信用買い残が売り残を上回るなど需給関係がやや悪化しており株価の上値は重いものの、値ごろ感が意識されている。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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