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【市況】16日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と5日ぶり小反落、A/H重複上場銘柄は高い


16日の香港市場は弱含み。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.67ポイント(0.09%)安の22910.84ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が0.90ポイント(0.01%)安の9707.99ポイントと9日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は841億6800万香港ドル(15日は893億3700万香港ドル)。

前日の終値を挟み、小幅な値動きに推移する。内外で金融緩和に対する期待感が高まっていることはプラスとなったものの、香港の各指数は連日で年初来高値を更新していたため、利食い売り圧力が意識された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国では直近の指標が総じて低調な内容だったことから、市場関係者の間では、8月中にも預金準備率が引き下げられる??との観測が浮上した。米国でも低金利政策が続くとの見方が優勢となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.1%安、生命保険業務アジア大手のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス:1299/HK)が1.8%安、不動産デベロッパー香港大手の新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.7%安と下げが目立った。H株保険セクターも一角がさえない。新華人寿保険(1336/HK)が1.8%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.2%安、中国平安保険(2318/HK)が1.1%安で引けた。

一方、香港と深センの両市場に重複上場する銘柄群は再び物色される。白物家電大手の海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が6.4%高、石油開発資材メーカーの山東墨龍石油機械(568/HK)が5.9%高、自動車部品の浙江世宝(1057/HK)が3.8%高、変圧器メーカー大手の東北電気発展(42/HK)が1.7%高と上昇した。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁スケジュールが今週中にも発表される??と報じられたことが改めて材料視されている。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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