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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,700円~17,000円。 

 米ダウ平均は、この日発表の経済指標(8月ニューヨーク州製造業景況指数と、NAHB住宅建設業者信頼感指数)は不調な内容であったが材料視されず、原油価格の上昇を好感し買い優勢から最高値を更新して取引を終了。シカゴの日経平均先物も堅調に推移したが、日本時間で既にシカゴの清算値を上回るなど、先行して値上がりしていた影響から上値は重く、大証の終値(日中比)と同じ価格帯で取引を終えているだけに、東京市場の朝方は売り買い拮抗から前日の終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、欧州市場は概ね底堅い動きで米国市場は高値更新と、外部環境は良好であることや、石油輸出国機構(OPEC)による供給過剰解消に対しての期待感から、原油価格が大きく上昇している点は好材料だけに、エネルギーセクターを中心に相場の底値を支える値動きが推測される。

 ただ、昨日は東証1部の出来高が本年最低を記録するなど、東京市場は完全に夏休み状態となっており、国内企業の決算発表も昨日分でほぼ終了と、材料難が一段と厳しくなるとの予想から、相場は方向感の乏しい展開が想定されるだけに、為替動向による急落には十分注意したい局面だ。

 テクニカル的には、1週間の平均値である5日移動平均線(16,831円前後)が目先の下値メドとなるが、ここを維持出来なければ次の支持線である、25日移動平均線(16,516円前後)近くまでの調整も視野に入り、日銀によるETF買い入れ期待が上回れば、17,000円の大台回復も十分期待出来るだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、引き続き25日移動平均線(2,463ポイント前後)~75日移動平均線(2,477ポイント前後)のレンジ内取引となりそうで、マザーズ指数は、200日移動平均線(938ポイント前後)が支持線として下値をサポートしそうだ。

 本日の予想レンジ 16,700円~17,000円。(ストック・データバンク 編集部)

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