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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、日銀緩和期待で円売り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。今朝発表された日本の4-6月期国内総生産(GDP)1次速報の予想下振れを受け、日銀の追加金融緩和への期待から短期的な円売りが予想されるためだ。

日本の4-6月期GDPは前期比年率+0.7%の予想に対し+0.2%にとどまった。ある市場筋は「日銀の緩和メニューはすでに出尽くし、次の一手は不透明」としながらも、緩和期待からの短期的な円売りによるドル押し上げ効果を見込む。

一方、前週末に発表された米国の7月小売売上高は前月比0.0%(予想は+0.4%)、7月生産者物価指数は前月比-0.4%(予想は+0.1%)といずれも予想を下振れ、米債利回り低下に伴うドル売りが加速。12日のNY市場ではドル・円は一時100円83銭まで値を下げた。

低調な経済指標を受け米国経済をけん引する個人消費の後退に懸念が広がり、連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測は大幅に後退。ドル買いが入りにくい地合いになっているが、米株高観測から米国債利回りが上昇すればある程度のドル下支えとなる可能性がある。


【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・8月NY連銀製造業景気指数(予想:2.00、7月:0.55)
・23:00 米・8月NAHB住宅市場指数(予想:60、7月:59)
・05:00 米・6月対米証券投資・ネット長期有価証券(5月:+411億ドル)

《WA》

 提供:フィスコ

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