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【市況】参加者限られるなか、値がさ株等に資金が集中【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の日経平均は反落。50.36円安の16869.56円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。先週末の米国市場は、7月の小売売上高など予想を下回る経済指標の発表が相次いでおり、NYダウは小幅に反落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の16810円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行した。また、4-6月期GDPは年率0.2%増と市場コンセンサスの0.7%増を下回ったことも利食いに向かわせた。

ただ、日銀のETF買い入れに対する思惑から下値は堅く、前引け段階では日経平均は小幅に上昇。しかし、午後は戻り売りから下げて始まると、その後は小幅ながらもマイナス圏での推移が続いた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも下げているが、大型株指数は小幅な下げにとどまっている。セクターでは情報通信が上昇率トップだった。ソフトバンクグ<9984>が終日強い値動きとなり、大引けでは7%を超える上昇で、日経平均を下支えしている。

国内外の機関投資家は夏休みシーズンで参加者は限られており、こう着感の強い相場展開が続きそうである。大きなトレンドは出難いとみられるが、日銀のETF買い入れに対する思惑は根強いため、下値の堅さは意識されやすいと考えられる。そのため、これまでの価格帯別出来高の膨らんでいた16600-16800円のレンジ上限を支持線に、節目の17000円を意識した押し目拾いのスタンスになりそうだ。

また、参加者が限られるなか、より指数インパクトの大きい値がさ株等に資金が集中しやすいと考えられ、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>の動向が引き続き注目されよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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