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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~夏休みシーズンで商いが膨らみづらく

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:夏休みシーズンで商いが膨らみづらく
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越し
■前場の注目材料:ブロックチェーン、市場規模67兆円



■夏休みシーズンで商いが膨らみづらく

15日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、7月の小売売上高など予想を下回る経済指標の発表が相次いでおり、NYダウは小幅に反落だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の16810円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行しよう。

また、国内勢は夏休みシーズンで商いが膨らみづらく、海外勢についても同様に夏休みシーズンであり、9月5日の米レイバーデーまでは本格的な資金流入は限られるとみられる。経済指標では15日に4-6月期の国内総生産(GDP)速報値が発表されるほか、17日の米FOMC議事録(7月26-27日分)が公表される以外は、これといった材料もなく、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。

なお、4-6月期のGDPが予想を上回るようだと、市場はこれを好感し、日経平均は節目の17000円を捉えてくることになろう。予想を下回ったとしても、9月の緩和期待が高まるほか、日銀のETF買い入れによる需給要因が引き続き相場を押し上げることになる。市場参加者は限られるが、価格帯別出来高が膨らんでいる16600-16800円のレンジをクリアしてきており、薄商いの中、ショートカバーを交えた上昇が意識される。

価格帯別出来高のレンジ上限レベルでの底堅さを見極め、押し目拾いのスタンスになりそうである。物色としては、決算発表が一巡したことから、業績面を見直す流れ。また、先週末には低迷していたマザーズ銘柄の一角が動意をみせており、中小型株の見直しなどに注目。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1140万株、買い1410万株、差し引き270万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


8月05日(金):480万株の買い越し
8月08日(月):230万株の買い越し
8月09日(火):580万株の買い越し
8月10日(水):930万株の買い越し
8月12日(金):600万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18576.47、-37.05)・NY原油(44.49、+1.00)
・ブロックチェーン、市場規模67兆円
・3メガ銀、マイナス金利で3000億円減益
・バーナンキ前FRB議長、「米利上げの緊急性低い」
・SMAP、年内に解散
・NEC<6701>、災害時にメールを預かる端末開発
・富士フイルム<4901>、北海道大学とインフルエンザの「貼るワクチン」開発
・ハーモニック<6324>、高出力減速機を米機関と開発
・パナソニック<6752>、途上国のスマホ市場に参入


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 4-6月期GDP1次速報(前期比年率予想:+0.7%、1-3月期:+1.9%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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