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【注目】前週末12日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アルバック <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルバック <6728>  2,757円 (-358円、-11.5%)

 東証1部の下落率2位。10日に決算を発表。「今期経常は2%減益へ」が嫌気された。アルバック <6728> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。16年6月期の連結経常利益は前の期比47.3%増の183億円に拡大したが、17年6月期は前期比2.0%減の180億円に減る見通しとなった。

■ネクソン <3659>  1,406円 (-177円、-11.2%)

 東証1部の下落率3位。ネクソン <3659> が急反落。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が売上高956億2000万円(前年同期比1.0%増)、営業利益170億8200万円(同49.1%減)、純利益12億9200万円(同95.9%減)となり、従来予想の純利益40億5200万円~60億7000万円のレンジを下回ったことが嫌気された。中国で主力PCオンラインゲーム「アラド戦記」のアイテム販売が好調で売上高・営業利益は計画通りで着地したものの、韓国ウォンや中国元に対する円高が進んだことで目減りした。また、外貨建て現預金および売掛金で為替差損が発生したことから、最終利益が計画を大きく下回った。なお、第3四半期累計(1-9月)連結業績予想は、売上高1339億7000万~1369億4200万円(前年同期比7.3~5.2%減)、営業利益277億1600万~300億900万円(同46.7~42.3%減)、純利益109億4000万~128億8900万円(同78.4~74.6%減)を見込んでいる。

■大氣社 <1979>  2,506円 (-262円、-9.5%)

 東証1部の下落率6位。10日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は30%減益で着地」が嫌気された。大氣社 <1979> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比29.6%減の12.6億円に減り、4-9月期(上期)計画の39億円に対する進捗率は32.4%にとどまり、5年平均の36.9%も下回った。

■電気興業 <6706>  465円 (-41円、-8.1%)

 東証1部の下落率7位。10日に決算を発表。「上期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。電気興業 <6706> が8月10日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は6.2億円の赤字(前年同期は2.8億円の黒字)に転落した。

■ソディック <6143>  721円 (-47円、-6.1%)

 ソディック <6143> が大幅続落。10日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を655億円から611億円(前期比6.2%減)へ、営業利益を58億円から53億5000万円(同15.8%減)へ、純利益を43億円から35億円(同16.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。第1四半期が5割超の営業減益となったことに加えて、為替が円高で推移していることが要因としている。なお、第2四半期以降の想定為替レートは1ドル=102円、1ユーロ=114円としている。同時に発表した第1四半期の連結決算は、売上高122億7100万円(前年同期比14.2%減)、営業利益5億7600万円(同52.1%減)、最終利益7100万円(同95.2%減)だった。円高による影響に加えて、国内ではものづくり補助金の採択待ちなどの影響で受注・売り上げともに低調だったほか、中国や東南アジアでは経済減速の影響などにより需要が低調だったことが響いた。

■カドカワ <9468>  1,324円 (-38円、-2.8%)

 カドカワ <9468> が軟調。10日付で岡三証券がレーティングを「強気」から「中立」に引き下げた。電子書籍やniconicoのリニューアル、スマートフォン向け新サービスの展開などの事業構造のデジタル化という中期的な方向性は評価できるものの、niconicoのMAU(月間アクティブユーザー)や1日当たりの平均滞在時間が前年同期比で減少していることなどを懸念材料としている。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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