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【市況】今週の【マザーズ市場】8月8~12日『決算発表を控えたSOSEIが買われる、モブキャスやDMPは急伸』

ミクシィ <日足> 「株探」多機能チャートより

【指数は大幅に4日続落、ミクシィの急落やバイオ株への警戒感が重し】8日(月)

■概況■889.22、-28.07
8日(月)のマザーズ市場では、時価総額上位のミクシィ<2121>が第1四半期決算を受けて急落し、指数を押し下げた。また、東証1部の小野薬<4528>において臨床試験結果を嫌気した売りが殺到し、マザーズでも主力のバイオ株が軟調な展開となった。一部銘柄に業績動向やリリースを手掛かりとした物色が集中したが、今週発表予定の決算に期待した動きも見られた。なお、マザーズ指数は大幅に4日続落、売買代金は概算で612.99億円。騰落数は、値上がり:73銘柄、値下がり:143銘柄、変わらず:6銘柄。


◆注目銘柄◆
ミクシィが終値で11%安と大きく下げた。第1四半期の営業利益は前年同期比17%減で市場予想を下回った。マザーズ売買代金トップのSOSEI<4565>やグリーンペプ<4594>、サンバイオ<4592>などのバイオ株も前述のとおり下げが目立った。その他売買代金上位ではサイバーダイン<7779>、ブランジスタ<6176>、アカツキ<3932>、JIG?SAW<3914>などが軟調。また、業績予想を下方修正した中村超硬<6166>や、第1四半期の低進捗が嫌気されたエンカレッジ<3682>はストップ安まで売られた。一方、EG<6050>がストップ高となり連日で上場来高値を更新。上期決算や今後のゲームリリース予定などが材料視されたモブキャス<3664>もストップ高まで買われた。その他、フリークアウト<6094>、インスペック<6656>、BEENOS<3328>などが上昇し、ITBOOK<3742>、ハイアス<6192>、イトクロ<6049>は10%超の大幅高となった。


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【指数は5日ぶり反発、バイオ株は買い優勢、フリークアウトなど急伸】9日(火)

■概況■900.38、+11.16
9日(火)のマザーズ市場では、前日の下落に対する反発狙いの買いが先行したが、前場は買い一巡後に伸び悩む場面も見られた。しかし、小野薬<4528>の急落などから前日軟調だったバイオ株が、小野薬の反発に連れて買い優勢となった。また、新規の材料は乏しかったものの、好業績銘柄の買い直しや決算発表を前にした先回りの動きなどが見られた。なお、マザーズ指数は5日ぶり反発、前日割り込んだ900ptを回復した。売買代金は概算で541.64億円。騰落数は、値上がり:136銘柄、値下がり:71銘柄、変わらず:15銘柄。


◆注目銘柄◆
SOSEI<4565>やサイバーダイン<7779>、ブランジスタ<6176>、じげん<3679>、CRI・MW<3698>などが上昇。じげんは本日引け後に決算発表が予定されていた。また、ドリコム<3793>とSHIFT<3697>が10%を超える大幅高となったほか、フリークアウト<6094>や総医研<2385>も急伸した。一方、EG<6050>は連日で上場来高値を更新したものの、終値では反落した。第1四半期決算を受けて前日急落したミクシィ<2121>は続落。AppBank<6177>、アカツキ<3932>、マイネット<3928>も軟調だった。また、中村超硬<6166>は業績予想の下方修正を受けた売りが続き、連日でストップ安となった。


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【指数は続伸、決算発表を控えたSOSEIが買われる、モブキャスやDMPは急伸】10日(水)

■概況■912.67、+12.29
10日(水)のマザーズ市場は、決算発表を控えたSOSEI<4565>が買われ、マザーズ指数を押し上げた。目先のリバウンド狙いの買いが入った銘柄も見られたが、決算発表や日本銀行の上場投資信託(ETF)買い入れに伴い、市場の関心は引き続き大型株に向かっており、マザーズ市場では売買が低調推移している。なお、マザーズ指数は続伸、売買代金は概算で560.99億円。騰落数は、値上がり:121銘柄、値下がり:90銘柄、変わらず:11銘柄。


◆注目銘柄◆
SOSEIが4%近い上昇となった。本日発表予定だった第1四半期決算は契約一時金などにより大幅増益が見込まれており、期待感から買いが向かったようだ。一方で決算発表後の株価下落や直近のバイオ株低迷に対する警戒感も根強く、25日線水準で利益確定の動きが見られた。その他売買代金上位では、ミクシィ<2121>、フリークアウト<6094>、インフォテリア<3853>などが上昇し、グリーンペプ<4594>やサイバーダイン<7779>は小幅高となった。KDDI<9433>との資本・業務提携観測が報じられたエナリス<6079>はストップ高比例配分。開発中のゲームが期待材料となっているモブキャス<3664>や、新3DグラフィックスIPコアの提供開始を発表したDMP<3652>も上昇が目立った。一方、直近で株価が急伸していたEG<6050>は利益確定売りに押された。その他売買代金上位では中村超硬<6166>、エボラブルA<6191>、モバファク<3912>などが下落。また、EGのほか、第1四半期の低進捗がネガティブ視されたSMN<6185>や、決算発表を延期したリアルワールド<3691>がマザーズ下落率上位に顔を出した。


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【指数は続伸、決算発表通過も安心感で引けにかけ上げ幅広げる】12日(金)

■概況■940.03、+27.36
12日(金)のマザーズ市場では、決算が好感されてSOSEI<4565>が買われ、マザーズ指数が押し上げられる形となった。日経平均の上値が重い中、マザーズ指数は大引けにかけて上昇幅を広げる動きとなり、本日は大型株から中小型株への資金シフトの兆しも感じられる状況となっている。SOSEIのほか、サイバーダイン<7779>やJIG?SAW<3914>などの主力株が揃って決算を発表しており、業績面への不透明感が後退したことなども背景と捉えられる。なお、マザーズ指数は続伸、7月4日以来の上昇幅となった。売買代金は概算で872.39億円。騰落数は、値上がり:148銘柄、値下がり:68銘柄、変わらず:5銘柄。


◆注目銘柄◆
SOSEIが5%近い上昇となる。想定線ながらも、契約一時金が寄与しての4-6月期営業黒字転換を評価する動きとなる。サイバーダインは4-6月期の赤字拡大着地を受けて小幅安となるが、JIG?SAWは1-6月期の大幅増益決算が評価される。時価総額上位銘柄では、ミクシィ<2121>も強い動きとなった。ほか、開発中のゲームが期待材料となっているモブキャス<3664>が大幅続伸、Aiming<3911>、BEENOS<3328>、アカツキ<3932>、エボラブルA<6191>なども大幅高に。エナリス<6079>も連日のストップ高比例配分。一方、4-6月期の利益水準が低くとどまったグローバルW<3936>が大幅安。DMP<3652>は利食い売りに反落で、EG<6050>も利益確定売りが優勢に。アルファポリス<9467>、動物高度医療<6039>などもきつい下げに。


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《TM》

 提供:フィスコ

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