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【市況】NY株式:ダウは37ドル安、軟調な経済指標を嫌気

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は37.05ドル安の18576.47、ナスダックは4.50ポイント高の5232.90で取引を終了した。7月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)、8月ミシガン大学消費者景況感指数が予想を下振れたことで米景気の先行き懸念が高まり、売りが先行。原油相場の上昇で下値は限られており、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。セクター別では、エネルギーや食品・生活必需品小売が上昇する一方で素材や自動車・自動車部品が下落した。

化学メーカーのダウ・ケミカル(DOW)とデュポン(DD)は両社の合併計画が市場の寡占に繋がるとして、欧州委員会が調査に乗り出したことが報じられ、下落。軟調な経済指標による利上げ観測の後退を受け、JPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。一方で、百貨店のJCペニー(JCP)は決算で赤字幅が予想より縮小したことが好感され、上昇。同じくノードストローム(JWN)も決算内容が好感され、堅調推移となった。

本日発表された小売売上高は予想を下ぶれたものの、雇用統計では賃金上昇が示されており、消費活動が停滞するとは考えにくい。

Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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