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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月12日

 12日の市場は日経平均が反発。終値は前日比184円高の1万6919円で、6月1日以来、およそ2カ月半ぶりの水準まで回復してきた。欧米株の上昇と円高一服で買い安心感が広がり終日堅調に推移。日銀買いというバックアップもあり1万7000円乗せが現実味を帯びてきている。

 昨日の米国市場は原油相場の上昇を受けてダウ平均が反発。約3週間ぶりに最高値を更新している。小売大手の好決算やエネルギー株の上昇でS&P500種も最高値へ。そしてハイテク株の多いナスダック指数も最高値を更新するなど、主要3指数揃って最高値というのは1999年12月31日以来の出来事となる。米国株の好調は今しばらく続きそうだ。さて、こうした世界的な株高の流れに乗って、東京市場も本日はリスク選好の展開に。円相場が1ドル=102円台に入った安心感もあり、輸出株のウェートの大きい日経平均はトピックスの倍近い上昇率を演じていた。日銀が10日にETFを再び700億円規模で買ったことが分かり、安値待ちしていた一部の投資家も本日は買いに動き出している模様。需給主導で日経平均が1万7000円に乗せる日も近そうな雰囲気である。

 個別では中国向け塗料が伸びている日ペ <4612> が急伸して年初来高値を更新。台湾ホンハイによる出資にメドがついたシャープ <6753> も買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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