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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日ぶりに反発、原油価格の上昇が好感され資源銘柄に買い戻しが優勢となった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 58299.57 +2.42%
11日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1379.79ポイント高(+2.42%)の58299.57で取引を終えた。58308.39まで上昇した後、一時56922.83まで下落した。

原油高が好感され、資源銘柄に買いが集中した。また、欧州市場の上昇も買い安心感を与えた。国内では、構造改革に伴う景気上向き期待が高まっていることが引き続き支援材料。また、銀行大手ブラジル銀行(BBAS3)が4-6月期の貸倒引当金は前期から縮小するとの見通しを示したことが、同セクターの物色手がかり。同行は、原油価格の上昇に伴い、貸出資産が改善していることが背景にあると説明した。

【ロシア】MICEX指数 1952.18 +0.49%
11日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比9.51ポイント高(+0.49%)の1952.18で取引を終了した。1952.18から1933.27まで下落した。

原油価格の上昇が好感され、資源銘柄に買い戻しが優勢となった。また、景気の底打ち観測が高まっていることも支援材料。4-6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で-0.6%となり、前期の-1.2%と市場予想の-0.8%を上回った。6月の貿易収支は81億米ドルの黒字となり、こちらも市場予想と前月の75億米ドルを上回った。一方、指数の上値は重い。イランなどの供給拡大観測に伴い、原油価格の先行き不透明感が強まっていることが指数の上値を押さえた。

【インド】SENSEX指数 27859.60 +0.31%
11日のインドSENSEX指数は強含み。前日比84.72ポイント高(+0.31%)の27859.60、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同16.85ポイント高(+0.20%)の8592.15で取引を終えた。

前日の終値近辺で一進一退の展開を示し、終盤にプラス圏を回復した。金融分野への外資出資規制が緩和されていることが支援材料。内閣はこのほど、一部金融分野への外資全面出資を認めた。コモディティ仲介を含む18業種が対象となる。また、外国人投資家(FII)の買い継続も好感されよう。FIIはきのう10日までに8日連続の買い越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3018.75 -0.53%
11日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.11ポイント安(-0.53%)の3018.75ポイントと続落した。

指標発表前に買い手控え。あす(12日)集中して発表される7月の重要経済指標(鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資など)が気がかり材料として意識された。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)が前倒しで導入されるとの観測で、指数は小高く推移する場面があったものの、引けにかけて失速している。

《CS》

 提供:フィスコ

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