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【市況】10日の米国市場ダイジェスト:米国株は下落、原油相場の続落を嫌気

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株は下落、原油相場の続落を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :18495.66  終値 :5204.58
前日比:-37.39    前日比:-20.90
始値 :18541.48  始値 :5227.95
高値 :18561.75  高値 :5227.96
安値 :18468.78  安値 :5193.80

10日の米国株式相場は下落。ダウ平均は37.39ドル安の18495.66、ナスダックは20.90ポイント安の5204.58で取引を終了した。主要経済指標や企業決算の発表が少なく、朝方は前日終値を挟んで揉み合う展開となった。その後午後にかけて原油相場が下落に転じると、緩やかに下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、食品・生活必需品小売やメディアが上昇する一方で銀行やエネルギーが下落した。

原油相場の下落を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やチェサピーク・エナジー(CHK)などエネルギー関連会社が軟調推移。アパレルのマイケル・コース(KORS)は7-9月期の業績見通しが予想を下振れる内容となり、下落。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は中国において同社車両が自動運転機能の作動中に事故を起こしたことが報じられ、売られた。一方で、口コミサイトのイェルプ(YELP)は決算が黒字に回復したことが好感され、大幅上昇となった。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は決算内容が予想を上振れ、堅調推移となった。

明日から週末にかけて、百貨店のメーシーズ(M)、ノードストローム(JWM)、コールズ(KSS)、JCペニー(JCP)など多くの小売決算が発表される。先日発表された4-6月期GDP速報値では個人消費が堅調であったことから小売各社の決算に対する期待は高い。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:原油安を嫌気しリスクオフ、100.97円

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円97銭へ下落後、101円40銭へ上昇し101円27銭で引けた。原油価格の続落を嫌ったリスク回避の円買いや米国債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1190ドルから1.1159ドルへ下落し1.1176ドルで引けた。ユーロ・円は、112円97銭から113円30銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.3087ドルから1.2991ドルへ下落した。英国債券利回りの低下に伴うポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9776フランから0.9741フランへ下落した。


■NY原油:続落で41.71ドル、米原油在庫の増加を嫌気

NY原油は続落(NYMEX原油9月限終値:41.71↓1.06)。米エネルギー情報局(EIA)が発表した先週の米原油在庫で増加が示されたことから、需給バランスの緩みが嫌気されて売り優勢となった。日本時間10日の23時31分に43.39ドルまで上昇していたが、その後売りが膨らみ、時間外の4時51分には41.42ドルまで下落した。

日足チャートでは、200日移動平均線レベルからの反発を迎えている。ただ、100日移動平均線を前に失速。6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした調整はまだ続いているとの見方も。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.81ドル -0.38ドル(-2.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.11ドル -0.23ドル(-0.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)162.19ドル -1.25ドル(-0.76%)
インテル(INTC)      34.53ドル -0.39ドル(-1.12%)
アップル(AAPL)      108.00ドル -0.81ドル(-0.74%)
アルファベット(GOOG)   808.49ドル +1.01ドル(+0.13%)
フェイスブック(FB)    124.88ドル -0.18ドル(-0.14%)
キャタピラー(CAT)     82.65ドル -0.18ドル(-0.22%)
アルコア(AA)       10.33ドル -0.02ドル(-0.19%)
ウォルマート(WMT)     73.95ドル +0.91ドル(+1.25%)
スプリント(S)       6.16ドル -0.02ドル(-0.32%)

《NO》

 提供:フィスコ

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