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【経済】白金価格上昇の背景にエスコムのストライキ、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。

8月8日から南アフリカの国営電力会社のエスコムでストライキが実施されている、との報道がされていますね。今日はその影響についてリサーチしていきたいと思います。

エスコムは南アフリカの95%の電力を供給している会社です。
松永さんは『南アフリカの金鉱山や白金鉱山の採掘に大量の電気が必要であることから、エスコムのストライキが更なる拡大となれば、南アフリカの金鉱山や白金鉱山が操業停止に追い込まれる可能性もあります』と示唆されています。

松永さんによると、『今では南アフリカの金生産が世界全体の1割程度にまで減少しており、年々生産量を減少させております。一方、白金生産においては、今でも南アフリカが世界全体の7割強を占めております』とのこと。ですから、南アフリカの白金鉱山がストライキの影響による電力不足で操業停止にでもなってしまったら、白金の値動きにとても大きく関係してくるということなのです。

東京白金は、すでに南アフリカのエスコム問題に反応しはじめていて、9日午後から価格が上昇してきています。
『エスコムの労使交渉の行方次第では、ストライキが拡大して電力不足が発生し、白金鉱山が操業停止に追い込まれる可能性もあります』『労使交渉は1か月間ほど平行線を続けております。こちらの動向も注意が必要でしょう』ということです。

ストライキが長期化するかどうか、注視していきましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の8月10日付の「白金市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

《FA》

 提供:フィスコ

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