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【経済】中国:家電ネット通販市場が35%成長、上半期は2兆8130億円に拡大

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

家電ネット通販市場の急ピッチな伸びが持続している。今年上半期の家電B2C市場規模は、中国全体で前年同期比35.0%増の1848億人民元(約2兆8130億円)に拡大した。一般商品全体のB2C市場の伸び(26.6%)を8.4ポイント上回って推移したという。工業情報化部・賽迪研究院などが9日に発表した「2016年上半期の中国家電ネット通販分析報告」に記された。
うち主要家電4種の市場規模は、47%増の528億人民元に上る。その内訳は、テレビが217億人民元、エアコンが152億人民元、冷蔵庫が90億人民元、洗濯機が69億人民元。このほか、キッチン家電を含む小型家電は23%増の310億人民元、携帯・タブレットなどを含むモバイル端末機器は35%増の1010億人民元に達した。各製品の販売額は、テレビが43.7%、エアコンが60.0%、冷蔵庫が42.0%、洗濯機が40.8%、タブレット端末が43.7%ずつ拡大。温水器、換気扇、キッチン家電はそろって50%以上増えた。
通販プラットフォームのシェアは、業界トップの京東商城(JD/NASDAQ)が60%近くを占めて首位を独走。阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)と蘇寧雲商集団(002024/SZ)の連合チームは36%に拡大した。
半面、実店舗の販売は苦戦が続いている。マーケティング会社の北京中怡康時代市場研究公司によると、主要家電の小売販売額は、上半期にそろって前年割れを余儀なくされた。テレビで15.4%、エアコンで5.8%、冷蔵庫で7.8%、洗濯機で2.9%ずつ落ち込んだという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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