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【通貨】東京為替:ドル底堅い、リスク回避の円買い後退

ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより

9日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなった。特にリスク要因が見当たらず、警戒感による円買いは後退している。ドル・円は102円40銭付近で寄り付いた後、国内勢による売りで102円27銭まで下げたが、日経平均株価の上昇を受けドル買い基調となった。日経平均はいったん下落した後に再びプラス圏推移となり、ドルは株高期待の買いで一時102円53銭まで上昇した。


10時半に発表された中国7月生産者物価指数は前年比-1.7%と、予想の-2.0%、6月の-2.6%を上回った。一方、消費者物価指数(CPI)は前年比+1.8%と、6月の+1.9%を下振れたものの、予想と一致。中国経済の悪化は示されず、ドル・円への影響は限定的。

ランチタイムの日経平均先物は小幅高で推移しており、目先のドル・円は大幅安の展開は想定しにくい。株価のプラス圏推移が続けば警戒感はさらに後退し、102円半ばで底堅い値動きとなりそうだ。

ここまで、ドル・円は102円27銭から102円53銭、ユーロ・円は113円36銭から113円63銭、ユーロ・ドルは1.1070ドルから1.1091ドルで推移。



【要人発言】
・英中銀政策委員
「景気の悪化が深刻化すれば量的緩和の拡大は必要」

・小池都知事
「カジノ含む複合型施設誘致に前向き(NHK)」



【経済指標】
・中・7月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、6月:+1.9%)
・中・7月生産者物価指数:前年比-1.7%(予想:-2.0%、6月:-2.6%)

《MK》

 提供:フィスコ

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