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【市況】日経平均は小幅続伸、16600-16800円のレンジ上限に接近する展開も/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は小幅に続伸。18.55円高の16669.12円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えた。8日の米国市場が利食い優勢の流れとなったことを受けて、小幅に下落して始まった。しかし、日銀のETF買い入れへの思惑等から下を売り込む流れにはならず、前日終値を挟んでのこう着が続く中、小幅ながらプラス圏で推移している。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗。規模別指数は小幅ながら大型、中型、小型株指数いずれも小幅に上昇している。セクターでは任天堂<7974>の強い値動きを受けて、その他製品が上昇率トップ。その他、水産農林、鉱業、海運、食料品、卸売、情報通信、小売がしっかり。半面、建設、ゴム製品、証券、非鉄金属、輸送用機器、空運、電力ガス、倉庫運輸が小安く推移している。

 こう着感の強い相場展開が続いている。ただし、日銀のETF買い入れへの思惑から下は売り込めず、相当底堅さが意識されている。TOPIXは小幅に上昇しており、以前であれば日銀のETF買い入れへの期待は高まらなかったであろう。しかし、先週の700億円超の買い入れイオンパクトが脳裏に焼きついており、売りは出しづらいだろう。後場も底堅さが意識されるようだと、ショートカバーを誘う流れによって、価格帯別出来高の膨れている16600-16800円のレンジ上限に接近する展開も意識されよう。

 その他、任天堂<7974>の強い値動きによって、ポケモノミクス関連が堅調。小池都知事の発言により、カジノ関連の一角が賑わっている。さらに、ソフトバンクグ<9984>のVR参入により、VR関連への関心も高まっており、こう着ながらも市場のムードは明るい。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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