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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

トーカイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■トーカイ <9729>  3,605円 (+265円、+7.9%)

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は21%増益で着地」が好感された。トーカイ <9729> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比21.1%増の16.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の28.1億円に対する進捗率は57.3%に達し、5年平均の41.9%も上回った。

■島津製作所 <7701>  1,564円 (+109円、+7.5%)

 5日、島津製作所 <7701> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比24.2%増の45億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高による収益下押し圧力で2.3%の減収となったものの、国内・中国向け液体クロマトグラフの販売好調や航空機器事業の赤字縮小、販管費の抑制などで吸収し、大幅増益を達成した。

■平和 <6412>  2,217円 (+154円、+7.5%)

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は13%増益で着地」が好感された。平和 <6412> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の127億円に伸び、4-9月期(上期)計画の229億円に対する進捗率は55.8%となり、5年平均の57.6%とほぼ同水準だった。

■福井コン <9790>  1,874円 (+128円、+7.3%)

 5日、福井コンピュータホールディングス <9790> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比39.2%増の7.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。建設現場でのICT技術の活用が本格化するなか、地場建設会社や測量会社向けに3D点群処理システム「TREND-POINT」の販売が大きく伸びた測量土木CAD事業が収益を牽引した。上期計画の12億円に対する進捗率は64.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■千葉銀行 <8331>  560円 (+36円、+6.9%)

 千葉銀行 <8331> が連日の急伸。「好業績」と「自社株買い」を評価する買いが流入した。4日に発表した第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比4%増の184億6400万円と増益決算となった。17年3月通期の予想純利益520億円に対する進捗率は35%に達している。また、同時に自社株取得枠の設定を発表。1200万株(発行済み株式数の1.47%)、50億円を上限としており、取得期間は今月5日から31日まで。4月に続く今年度2度目の自社株買いには「ポジティブサプライズ」との見方が出ている。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  2,864円 (+178円、+6.6%)

 5日、ケンコーマヨネーズ <2915> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比50.5%増の11.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を3四半期ぶりに更新した。コンビニ向けにタマゴサラダや小型形態のサラダなどの販売が大きく伸び、9.9%の増収を達成したことが寄与。高騰していた鶏卵相場が落ち着いたことに加え、原油安による燃料費や物流コストの低減も大幅増益に貢献した。上期計画の18億円に対する進捗率は64.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■モスフードサービス <8153>  3,100円 (+176円、+6.0%)

 5日、モスフードサービス <8153> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比6.8倍の11.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。昨年5月の価格改定による客単価上昇やセットメニューの拡充などが奏功し、既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与。原価低減や販管費の抑制も利益拡大に大きく貢献した。上期計画の17億円に対する進捗率は68.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■コンコルディ <7186>  473.5円 (+25.7円、+5.7%)

 5日、コンコルディアフィナンシャルグループ <7186> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.54%にあたる2000万株(金額で75億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月8日から9月23日まで。

■三菱UFJ <8306>  531.4円 (+27.2円、+5.4%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> などメガバンクに買いが先行、第一生命保険 <8750> 、東京海上ホールディングス <8766> など保険セクターも買いを集めた。日銀が次回会合で金融緩和の「総括検証」を行うとしたことが金融政策の行き詰まりを意識させ、債券価格の急落につながるなど金融関連株は大きく揺さぶられた。海外の銀行株安も連想売りを誘発し、全体地合い悪化を先導した部分もあったが、目先はその反動から買い戻しが活発化している。前週末の米国株市場では7月の米雇用統計が市場予測を大きく上回る結果となり、内需好調を背景に金融株も幅広く買い戻されたことで、その流れが東京市場にも波及した。日銀のETF買い入れ枠の倍増についても賛否両論はあったものの、ここにきて下値不安の後退に寄与しており、銀行株にはリターンリバーサルの買いが観測されている。また、メガバンクは今回の四半期決算発表で、円高に伴う海外事業の収益目減りも利益の足を引っ張っていることが鮮明となったが、足もとは円高が一服しており、これも投資家心理の改善に反映されているもようだ。

■セリア <2782>  7,370円 (+310円、+4.4%)

 5日、100円ショップ大手のセリア <2782> [JQ]が月次売上速報を発表。7月既存店売上高は6.0%増と13ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。全店売上高は同14.0%増だった。同社が7月29日に発表した16年4-6月期(第1四半期)の連結経常利益は前年同期比31.6%増の35.2億円で、上期計画の57億円に対する進捗率は61.8%に達している。7月も好調を維持したことで、上期予想の増額修正に期待する買いが向かった。

■矢作建設工業 <1870>  918円 (+38円、+4.3%)

 5日、矢作建設工業 <1870> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.1倍の28.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。自社開発のマンション販売などが大きく伸びた不動産部門の営業利益が3.8億円→28.5億円に急拡大したことが寄与。上期計画の40億円に対する進捗率は72.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東京応化工業 <4186>  3,245円 (+130円、+4.2%)

 東京応化工業 <4186> が大幅に3日続伸。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を「B」から「A」へ2段階引き上げた。目標株価は3700円で据え置いた。同社が発表した第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比47%減の13億3100万円と厳しいスタートとなったが、第2四半期累計の同23億円予想に対する進捗率は58%と堅調だった。同証券では、「会社の弱気予想ほど悪い内容ではなく、目先の悪材料出尽くしとなろう」と指摘。17年3月期の連結純利益は会社予想53億円に対し60億円(前期比22%減)と増額修正を見込んでいる。半導体材料での微細化と3次元化の両睨み戦略は他社にない強みであり、特に3次元NANDは量産化が始まれば同社は最も恩恵を享受できる可能性が高いと予想している。

■ジェイアイエヌ <3046>  4,370円 (+150円、+3.6%)

 5日、ジェイアイエヌ <3046> が月次売上速報を発表。7月の既存店売上高が前年同月比4.9%増と4ヵ月ぶりに前年比プラスに転じたことが買い材料視された。前月に発売した「JOURNAL STANDARD relume×JINS」や夏期セールなどが寄与し、順調に売上を伸ばした。なお、全店売上高は西日本最大級の旗艦店「ジンズ 三宮店」が想定以上に好調で、同10.2%増と2ケタ増収を達成した。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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