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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月8日

 週明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比396円高の1万6650円で、先月27日以来の水準まで回復してきた。米雇用統計を好感した買いが朝から広がり、円安の動きも後押しとなって終日買い進まれる展開となった。日銀のETFが買い支えるという安心感も投資家を強気にさせている。日経平均は再び75日移動平均線(1万6376円)上を回復。官製相場ながらも1万7000円を目指す流れが整いつつある。

 前週末の米国市場は予想を上回る雇用統計の結果を好感してダウ平均が大幅反発した。株価水準はおよそ2週間ぶりの高さ。雇用統計の雇用者増は事前予想の18万人を上回る25万人。賃金も伸びており米景気への楽観が広がった。S&P500種は7月22日以来の最高値更新。ナスダック指数は年初来高値を更新している。さて、前回に続き今回もポジティブサプライズとなった米雇用統計。これに救われた東京市場は1ドル=102円台の円安も手伝って、朝から大きく買いが先行する展開となった。取引時間中も日銀のETF買いという心理的な支えがあって、日経平均は押し目らしい押し目もなく、最終的には400円近い上げ幅を示現して取引を終えている。チャート面では75日移動平均線を再び超えており、中期的なトレンドでやや安心感が出てきている状態。出来高は少なめだが、日銀買いという官製相場で目先は1万7000円までは展望できそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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