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2016年08月08日15時41分

【特集】JBR Research Memo(8):通期業績は減収ながら利益面では5期ぶりに最高益更新を見込む

JBR <日足> 「株探」多機能チャートより

■決算動向

(3) 2016年9月期見通し

ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2016年9月期の連結業績は、売上高が前期比4.3%減の11,599百万円、営業利益が同16.8%増の697百万円、経常利益が同34.7%増の752百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が719百万円(前期は176百万円の損失)となる見通しで、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は5期ぶりに最高益を更新することになる。売上高、営業利益、経常利益は期初計画を据え置いたが、第2四半期までに特別利益を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては期初計画の468百万円から上方修正している。

売上高が減収となるのは、環境メンテナンス事業や自動車賃貸事業などがなくなるためで、11億円強の減収要因となる。一方、利益面ではこれら不採算事業がなくなることで、240百万円程度の増益要因となるため、継続事業だけで見れば若干の減益見込みとなる。今期はコア事業である緊急駆け付けサービスをさらに強化していくため、Web広告を中心に広告宣伝費を積極投下するなど費用増を見込んでいるためだ。

ただ、第2四半期までは広告宣伝費を抑制したため、利益ベースでは計画を上回る進捗となった。第3四半期以降は、売上げが低迷しているコールセンター事業や企業提携事業の強化を図るため、広告宣伝費を積極投下していくことが予想される。それでも会社計画は保守的で若干の上振れ余地はあると弊社では見ている。前下期の環境メンテナンス事業、自動車賃貸事業を除いたベースでの営業利益は395百万円となっており、同水準の利益を2016年9月期下期も確保できれば、通期の営業利益は880百万円程度となる計算だ。

事業セグメント別では、コールセンター事業の売上高が前期比横ばい、営業利益は広告施策を強化するため減益見通しとなっている。また、会員事業は「安心入居サポート」「あんしん修理サポート」「学生生活110番」の会員数増加による増収が続くほか、インターネット回線取次ぎサービスも子会社2社を統合したことで収益強化が進み、増収増益を見込んでいる。

企業提携事業では、包括提携事業の伸び悩みが続くと見ており、今期は採算重視で利益改善を優先して進めていく方針となっている。コールセンター受託事業についても人材不足等の問題により売上高は伸び悩むが、不採算案件の見直しを進めていくことで収益性の向上を図っていく。また、少額短期保険事業については、「新すまいRoom保険」や「ちゃりぽ」を中心とした契約件数の増加と、保険業法第113条の繰延資産償却がほぼ終了(前期は32百万円を計上)することで、2ケタ増収増益を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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