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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日合成、パイオニア、日写印、東急建設

日合成 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本合成化学工業 <4201>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 5日、日本合成化学工業 <4201> に対して三菱ケミカルホールディングス <4188> の子会社三菱化学と三菱化学ヨーロッパがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を50.4%上回る910円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は8日から9月20日まで。予定通りTOBが実施された場合、同社株は上場廃止となる見込み。

■パイオニア <6773>  216円  +27 円 (+14.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 5日、パイオニア <6773> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が20.2億円の黒字(前年同期は5.9億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。円高や熊本地震の影響で12.6%の減収となったが、販管費の減少や原価率の良化で吸収し、営業増益を確保した。為替差益17.4億円が発生したことも黒字浮上に大きく貢献した。上期計画の10億円を既に2倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■高砂熱学工業 <1969>  1,419円  +161 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 5日、高砂熱学工業 <1969> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比76.7%増の18.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。民間設備投資の改善を背景に、手持ちの空調工事が順調に進み、5.9%の増収を達成。採算重視の受注やコスト削減に取り組んだことも利益を大きく押し上げた。上期計画の25億円に対する進捗率は72.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■KYB <7242>  397円  +41 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 KYB<7242>が大幅高。前週末5日の取引終了後、17年3月期の連結業績見通しについて、売上高を3420億円から3460億円(前期比2.6%減)へ、営業利益を130億円から138億円(同3.2倍)へ、純利益を79億円から92億円(前期31億6100万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(4~6月)業績を踏まえて、四輪車用油圧緩衝器およびミニショベル向け油圧機器の販売が前回予想に比べて好調に推移すると見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高877億7600万円(前年同期比3.4%減)、営業利益39億900万円(同22.9%減)、最終利益37億900万円(同19.3%増)だった。

■東京TYFG <7173>  3,010円  +296 円 (+10.9%)  11:30現在
 東京TYフィナンシャルグループ<7173>と九州フィナンシャルグループ<7180>が急伸。5日に発表されたJPX日経400に新規採用されたことが好感されており、大和証券では両社を売買インパクト上位銘柄に挙げている。特に、東京TYFGは、新規採用銘柄に挙げる見方は少なかっただけに、意外性が指摘されている。パッシブ資金によるリバランスは今月30日の終値にかけて発生する見込みだ。

■新東工業 <6339>  800円  +62 円 (+8.4%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は55%増益で着地」が好感された。新東工業 <6339> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比55.4%増の10.6億円に拡大したが、4-9月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は38.1%となり、5年平均の36.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒新東工業の詳しい業績推移表を見る

■日本写真印刷 <7915>  2,178円  +167 円 (+8.3%)  11:30現在
 日本写真印刷<7915>が5日ぶり反発。前週末5日の取引終了後、米医療機器メーカー、グラフィック・コントロールズ・ホールディングス(デラウェア州)を買収することで合意したと発表しており、医療分野への参入を好材料視した買いが入っている。グラフィック・コントロールズ社は、1909年の創業以来、印刷をはじめとする加工技術をビジネスメディアや医療機器などの分野に応用。現在主力である医療機器分野では、病院などの医療機関向けに自社ブランド品を生産・販売するとともに、大手医療機器メーカー向けの受託生産事業を展開している。今回の買収金額は、1億3800万ドル(約152億円)で、8月下旬に買収を完了する予定。今後、日写印はグラフィック・コントロールズ社を足掛かりにメディカル市場での事業拡大を図るほか、中期的には両社のコア技術を融合し、生産効率の改善や新製品の開発などの取り組みを加速するとしている。

■六甲バター <2266>  2,258円  +166 円 (+7.9%)  11:30現在
 5日、六甲バター <2266> が16年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の37.8億円→47.3億円に25.1%上方修正。増益率が24.4%増→55.7%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。家庭用チーズの販売が好調に推移する中、輸入原料チーズの価格下落や円高による原価低減が利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが16.8倍→12.9倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料。

■福井コン <9790>  1,875円  +129 円 (+7.4%)  11:30現在
 5日、福井コンピュータホールディングス <9790> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比39.2%増の7.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。建設現場でのICT技術の活用が本格化するなか、地場建設会社や測量会社向けに3D点群処理システム「TREND-POINT」の販売が大きく伸びた測量土木CAD事業が収益を牽引した。上期計画の12億円に対する進捗率は64.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東急建設 <1720>  1,061円  +70 円 (+7.1%)  11:30現在
 5日、東急建設 <1720> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の52億円→85億円に63.5%上方修正。従来の0.1%減益予想から一転して63.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。一部工事の進捗が下期にずれ込み売上は計画を下回るものの、選別受注による工事採算の改善が利益を大きく押し上げる。

■マブチモーター <6592>  4,950円  +320 円 (+6.9%)  11:30現在
 SMBC日興証券が5日付でマブチモーター <6592> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を5100円→5600円に増額したことが買い材料視された。マブチは5日引け後、16年12月期の連結営業利益を225億円→218億円に3.1%下方修正。業績悪化に伴い、今期年間配当を103円→89円に減額修正した。これを受けリポートでは、営業利益の修正幅は想定より小さいと報告。原材料価格の低下で為替のマイナスを吸収したと推察している。また、減配発表も想定線で短期的な悪材料は出尽くしたと考えている。

■トーカイ <9729>  3,570円  +230 円 (+6.9%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は21%増益で着地」が好感された。トーカイ <9729> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比21.1%増の16.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の28.1億円に対する進捗率は57.3%に達し、5年平均の41.9%も上回った。
  ⇒⇒トーカイの詳しい業績推移表を見る

■平和 <6412>  2,190円  +127 円 (+6.2%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は13%増益で着地」が好感された。平和 <6412> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の127億円に伸び、4-9月期(上期)計画の229億円に対する進捗率は55.8%となり、5年平均の57.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒平和の詳しい業績推移表を見る

■島津製作所 <7701>  1,537円  +82 円 (+5.6%)  11:30現在
 5日、島津製作所 <7701> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比24.2%増の45億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高による収益下押し圧力で2.3%の減収となったものの、国内・中国向け液体クロマトグラフの販売好調や航空機器事業の赤字縮小、販管費の抑制などで吸収し、大幅増益を達成した。

■中山製鋼所 <5408>  57円  +3 円 (+5.6%)  11:30現在
 中山製鋼所<5408>が3日続伸。同社は5日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を27億円から42億円(前期比26.2%減)へ、純利益を20億円から33億円(同20.2%減)へ上方修正、売上高は1170億円(同11.5%減)で据え置いた。原材料であるスクラップ価格が期初の予想を下回る価格で推移していることや操業改善などによる工場コストの削減などが寄与している。

●ストップ高銘柄
 チャームケア <6062>  1,930円  +400 円 (+26.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイビー化粧品 <4918>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 中村超硬 <6166>  1,500円  -500 円 (-25.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 カルナバイオサイエンス <4572>  1,580円  -500 円 (-24.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ウェルネット <2428>  1,429円  -400 円 (-21.9%) ストップ安   11:30現在
 小野薬品工業 <4528>  2,881円  -700 円 (-19.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ウィルグループ <6089>  785円  -150 円 (-16.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、5銘柄

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