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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月5日

 5日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比44銭安の1万6254円だった。朝方は英国の利下げを受けた先物への買い戻しで一時100円ほど買われる場面があったが、買い戻し一巡後は小口売りに押されて上げ幅を縮小。終盤にはマイナス圏に落ちてしまった。この日は日銀のETF買いは見られなかったようで、終日締まりのない展開だった。

 昨日の米国市場はこの日発表された低調な経済指標を受けてダウ平均が小反落した。英中央銀行が7年ぶりに金融緩和を実施したが、これを好感したのは朝方の数十分だけだった。最近、振れ幅の大きくなっている雇用統計の発表を控えており、投資家は様子見を決め込む1日となった。さて、東京市場は昨日の反発の余韻もあって序盤はしっかりとした展開に。日銀のETF買い入れ額が707億円(4日)だったインパクトは結構あったようで、本日は売り方が動けずおとなしい1日となった。ただ、買い手が日銀だけでは日経平均は上がらない。9時18分にこの日の高値をつけた後は小口売りに押されて全般はじり貧に。今晩の米雇用統計を警戒する向きも多く、時間が経つにつれ見送り気分は強まっていった。ケイ線的には日経平均は下値25日移動平均線(1万6199円)にサポートされている格好だが、東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスはすでに3日連続で同線割れ。夏枯れ的な商いもあって本質的には来週も弱含みの相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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