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【市況】(香港)万科が大幅続伸、4位株主に恒大集団の浮上で


5日の香港マーケットでは、不動産デベロッパー中国大手の万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が続伸。前場は前日比3.33%高の19.22香港ドルで取引を終了した。
買収合戦の思惑が強まる。同業大手の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ:3333/HK)は4日引け後、万科企業のA株5億1687万株を市場で買い付けたと報告した。発行済み株式総数の4.68%に相当する規模。取得総額は91億1022万人民元(約1390億円)に上った。
恒大は株式取得の理由について、投資活動の一環と説明。万科はデベロッパー最大手の一角であり、業績が安定していると指摘した。
両社をめぐっては、4日の取引時間中、「恒大とそのオーナー経営者の許家印氏が足元で、万科株を買い付けている」と一部メディアが報道。「万科のA株株価がこのところ安定推移を続けていたのは、恒大による買い入れが主因で、恒大の持株比率は2%近くに達している」と伝えていた。ただ、恒大側は複数メディアに対し、この報道を否定。会社、許氏ともに万科株を取得していないと強調していた。
万科に関しては、足元で会社幹部と大株主による経営主導権をめぐる争いが続いている状況。王石・董事長率いる会社経営陣、筆頭株主の宝能グループ、2位株主の華潤グループがそれぞれに対立している。メディア報道によると、今回の株式取得により、恒大は安邦保険に次ぐ4位株主に浮上した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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