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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、英国の利下げ決定が好感され投資家のリスク志向がやや高まった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57593.89 +0.91%
4日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比516.98ポイント高(+0.91%)の57593.89で取引を終えた。58030.38まで上昇した後、一時57075.72まで下落した。ボベスパ指数はこの日、15年5月以来の高値を更新した。

鉄鋼大手ゲルダウ(GGBR4)などの大幅上昇が指数をサポート。クレディ・スイス(CS)が同社の投資判断を「バイ」に引き上げたことが好感されたもようだ。また、構造改革に伴い、ブラジル景気の改善期待も引き続き支援材料。外部環境では、英国の利下げ決定や原油価格の続伸が好感された。英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は4日、大規模な金融緩和を発表。主要政策金利を過去最低となる0.25%まで引き下げた。

【ロシア】MICEX指数 1944.94 +1.34%
4日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比25.79ポイント高(+1.34%)の1944.94で取引を終了した。1945.14から1919.15まで下落した。

英国の利下げ決定が好感され、投資家のリスク志向がやや高まった。英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は4日、大規模な金融緩和を発表。主要政策金利を引き下げ、過去最低となる年0.25%とした。また、原油価格の続伸もウエートの高い資源銘柄の物色手掛かりとなった。ほかに、大手企業の好決算も買い安心感を与えた。

【インド】SENSEX指数 27714.37 +0.06%
4日のインドSENSEX指数は5日ぶりに反発。前日比16.86ポイント高(+0.06%)の27714.37、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同6.25ポイント高(+0.07%)の8551.10で取引を終えた。

後半は売りに押される展開もあったが、終盤にプラス圏を回復した。原油価格がきのう3日に急反発したことを受け、資源銘柄を中心に買いが先行。国内では、堅調な経済指標が支援材料。7月の日経サービス業購買担当者指数(PMI)は前月の50.3から51.9まで上昇し、3カ月ぶりの高値水準を更新した。

【中国本土】上海総合指数 2982.43 +0.13%
4日の上海総合指数は小幅ながら値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.97ポイント高(+0.13%)の2982.43ポイントと3日続伸した。

政策期待が支え。上海市や深セン市で「国有企業改革」が進ちょくするとの観測や、「供給サイド改革」が各業種で進んでいる点などが好感された。ただ、全体としては方向感を欠く展開。指数は安く推移する場面も目立った。中国の中国国家発展改革委員会(発改委)・政策研究室が3日発表した文書から、利下げなど金融緩和に関する文言を撤回したことがネガティブ。前日の上げ材料になっていた金融緩和の期待感が後退した。

《CS》

 提供:フィスコ

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