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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,000円~16,400円

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 米ダウ平均は、イングランド銀行(英中央銀行)が大規模な金融緩和に踏み切ったことを好感し、朝方は買い先行での取引開始となったが、雇用統計発表を控え積極的な売買が見送られたことや、この日発表の米週間新規失業保険申請件数が予想を下回ったことが足枷となり、小幅マイナスで取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、終始方向感の乏しい値動きから小幅高で取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り買い拮抗により、変わらず水準での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、今晩発表の米雇用統計を前に、日本市場も様子見から積極的な売買が手掛け難い状況で、また、週末特有のポジション整理のことも考えると、上値の重い取引となることが予想され、先物動向次第では16,000円の大台を割り込む場面も想定される。

 テクニカル的には、長い下ヒゲの陽線で支持線である25日移動平均線を維持した点は、
底堅い動きの証であり、本日の取引でも同移動平均線(16,199円前後)がサポートラインとなりそうだが、為替市場で円高傾向が強まるようなら、次の下値メドであるボリンジャーバンドの-1σ(15,718円前後)までの調整も推測される。上値は75日移動平均線(16,371円前後)が抵抗線として意識されそうだが、ここを突破出来れば16,500円台回復も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は閑散な取引が続いており、リスクマネーが1部市場に集中するようなら、昨日の取引で下抜いた25日移動平均線(2,460ポイント前後)復帰は難しい公算で、下値は一目均衡表の雲の上限である先行スパン2(2,443ポイント前後)あたりが目安になりそうだ。マザーズ指数も依然調整色が強く、売り優勢の取引が推測されることから、目先の下値支持線であるボリンジャーバンドの-1σ(918ポイント前後)を割り込むと、次の下値メドは-2σ(877ポイント前後)となりそうである。

 本日の予想レンジ 16,000円~16,400円。(ストック・データバンク 編集部)

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