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2016年08月05日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ミネベア <日足> 「株探」多機能チャートより

■ミネベア <6479>  832円 (+49円、+6.3%)

 ミネベア <6479> が4日ぶり反発。スマートフォン需要の減速を背景に液晶用バックライトの売り上げが低調で16年4-6月期は最終利益段階で68%減と落ち込んだ。ただ、主力のボールベアリング需要は自動車向けなどを中心に好調に推移している。東海東京調査センターが3日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、これが押し目買いを誘導する手掛かりとなった。主力のボールベアリング(機械加工品事業)の月次平均販売数量は、3月1億5500万個、4月1億5900万個、5月1億6200万個と増加、6月には1億6800万個 と過去最高となり、17年3月期中の単月1億7000万個達成や、18年3月期月平均の1億8000万個は達成可能と同調査センターでは判断している。

■前田工繊 <7821>  1,121円 (+59円、+5.6%)

 3日、前田工繊 <7821> が決算を発表。16年9月期第3四半期累計(15年10月-16年6月)の連結経常利益が前年同期比11.7%増の29.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。自動車用ホイールの販売が好調だったほか、災害復興関連や景観資材といった土木資材も伸びたことが寄与。内製化や業務効率化によるコスト削減も利益拡大に貢献した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は16円(前期は10円)実施する方針としたことも買い気を誘った。

■カドカワ <9468>  1,425円 (+58円、+4.2%)

 カドカワ <9468> が動意。同社は3日、米国の多角的メディア企業であるスカイダンス・メディアと「ソードアート・オンライン」シリーズの全世界向け実写映像化で合意したことを発表した。「ソードアート・オンライン」はエンターテインメント・ノベル レーベル「電撃文庫」で刊行している人気小説。実写テレビドラマの企画が進行しており、「アバター」や「シャッター アイランド」を手掛けたレータ・カログリディスがパイロット版エピソードの脚本を担当、デイビット・エリソンやデイナ・ゴールドバーグ、マーシー・ロスと共にエグゼクティブ・プロデューサーを務める方針。

■静岡ガス <9543>  750円 (+25円、+3.5%)

 3日、静岡ガス <9543> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の64.4億円→102億円に58.4%上方修正。減益率が46.6%減→15.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。原材料費が想定を大きく下回ることが利益上振れの要因。売上は原料費調整制度に基づく販売単価下落で計画を下回る。

■ANAホールディングス <9202>  278.5円 (+8.6円、+3.2%)

 ANAホールディングス <9202> が堅調。同社が3日取引終了後に発表した17年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は売上高が4044億2500万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は141億3200万円(同15.6%減)、最終利益は66億4600万円(同20.7%減)と落ち込んだ。原油市況の下落に伴い燃油コストは低下したものの、国内線が4月に発生した熊本地震の影響などにより低調だったほか、国際線も欧州で発生したテロの影響が旅客数の伸びを鈍化させた。貨物事業も国内需要が弱含みに推移し、国際貨物も輸出重量は拡大したものの、円高デメリットや、中国を中心とする需給環境の悪化が単価下落につながった。しかし、株価は8月に入り急な調整を入れており前日に年初来安値をつけていたこともあって、目先買い戻しが優勢となった。

■ファーストリテイリング <9983>  35,500円 (+960円、+2.8%)

 日経平均株価は後場寄りプラス転換となったが、市場では、日銀が追加緩和で買い入れ枠をほぼ倍増させたETFの買いが入ったとの観測が出た。日銀は29日の金融政策決定会合でETF買い入れ枠を従来比ほぼ倍増の6兆円とする追加緩和策を決定、既に3日に347億円の買い入れを実施している。これについて市場関係者は「1回あたりの金額規模はこれまでと同水準だが、裏を返せば買い入れ回数を倍増させるというようにマーケットは受け止めている。前場は全体指数が安かったので、連日で買い出動した可能性も十分にある」(準大手証券ストラテジスト)と指摘する。また、「時価総額比で買い入れ金額には差がつく。買い入れによる需給改善効果が大きいファーストリテイリング <9983> やTDK <6762> などが後場上げ幅をいきなり強めたことにも(ETFの買い)が暗示されている」という。

■GCA <2174>  824円 (+22円、+2.7%)

 3日、GCA <2174> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.23%にあたる125万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月4日から12月31日まで。

■テレ東HD <9413>  2,290円 (+57円、+2.6%)

 3日、テレビ東京ホールディングス <9413> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の11.3億円→24.5億円に2.2倍上方修正。減益率が72.7%減→41.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。4月から開始したAmazonとの連動ドラマの配信権料や深夜ドラマを中心とした過去作品の配信セールスの好調に加え、テレビアニメ「NARUTO」などのライセンス収入が伸びることが利益を押し上げる。

■トヨタ自動車 <7203>  5,691円 (+102円、+1.8%)

 トヨタ自動車 <7203> が4日ぶり反発。ここ1ドル=100円トビ台まで進んだ円高や、7月の米国新車販売が予想外に低調だったことなどを背景に調整モードにあったが、4日は値ごろ感からの買い戻しが優勢だ。ただ、為替の動向には引き続き神経質な展開が続く。同社の通期為替想定レートは1ドル=105円で実勢はそれよりも4円近く円高で推移している。4日引け後に16年4-6月期決算発表を控えていることもあって、思惑錯綜のなか株価も不安定な動きが予想される。

■アズビル <6845>  3,135円 (+55円、+1.8%)

 3日、アズビル <6845> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1.7億円の黒字(前年同期は16.8億円の赤字)に浮上したことが買い材料視された。豊富な受注残高を背景に、主力のビル向けや製造装置向けなどの制御機器の販売が大きく伸びたことが寄与。前年同期に実施したジョブ損益管理方法の統一による一時費用発生の反動に加え、のれん償却費の減少も黒字浮上に貢献した。

■渋谷工業 <6340>  1,788円 (+31円、+1.8%)

 3日、渋谷工業 <6340> が16年6月期の連結経常利益を従来予想の47億円→61億円に29.9%上方修正。従来の7.5%減益予想から一転して20.1%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。医療機器や農業用選果選別プラントの受注が好調に推移する中、コスト削減を徹底したことで採算が急改善した。

■塩野義製薬 <4507>  5,287円 (+66円、+1.3%)

 塩野義製薬 <4507> が反発。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は6900円を継続した。特に、抗HIV薬ロイヤルティー収入が拡大しているほか、国内医薬品も堅調であり、第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比44%増の180億円と好調だ。17年3月通期では同利益は前期比7%増の980億円(会社予想915億円)が予想されている。また、インフルエンザ新薬など開発パイプラインが充実していることも評価している。

■日本電設工業 <1950>  1,958円 (+22円、+1.1%)

 日本電設工業 <1950> が続伸したほか、日本リーテック <1938> も反発とJR系電気工事会社が堅調。政府による事業規模28兆円の経済対策では、6兆円規模の財政投融資を活用したリニア中央新幹線の大阪延伸工事前倒しが目玉政策として掲げられている。ゼネコンだけでなく、鉄道の電気工事を得意とする企業にもビジネスチャンスが膨らむ可能性がある。また、日本電設工は品川再開発事業や都市再開発案件などで受注高が高水準の伸びを示しているほか、新幹線のトンネル向けで移動通信関連工事でも受注を獲得する可能性が指摘されている。日本リーテックも横浜駅西口再開発工事などで受注実績を持ち、電線地中化関連工事も手がけていることで、経済対策関連の穴株として浮上する余地がある。

※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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