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【市況】日経平均は続落、16000円割れは想定内でショートカバー狙い、ポケモノミクス再動意も/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続落。62.96円安の16020.15円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えている。3日の米国市場は、原油相場の上昇やADP雇用報告が予想を上回ったことが好感され、NYダウは8日ぶりに反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高だった。原油相場が時間外で強い動きをみせていたほか、円相場も一先ず落ち着きをみせるなか、シカゴ先物を上回ってのスタート。これにより、寄付き直後には16200円を回復する場面もみられている。

 しかし、週末の米雇用統計など重要指標を控えていることもあって、その後はこう着感の強い相場展開に。前場半ば辺りからは急速に上げ幅を縮めると、一時15921.04円と節目16000円を割り込む場面もみられている。セクターでは食料品が下落率トップだったほか、石油石炭、情報通信、小売、精密機器、不動産、パルプ紙、陸運などが冴えない。一方で海運、証券、非鉄金属、鉄鋼がしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。

 日経平均は25日線や一目均衡表の雲上限に上値を抑えられる格好となっている。上値の重さが意識されるなか、下げに転じている。ただし、このとこる大阪225先物はナイトセッションで節目の16000円を下回る場面がみられていたこともあり、16000円割れは想定の範囲内であろう。押し目拾いのスタンスを取りたいところである。

 後場は日銀のETF買入れが行われる可能性がある。大きなインパクトは期待しづらいだろうが、16000円処での底堅さが意識されてくるようだと、短期筋のショートカバーを誘い込む可能性なども意識されてくる。物色対象としては指数インパクトの大きい値がさの一角に値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。

 その他、ARゲーム「ポケモンGO」がリオデジャネイロ五輪の開幕を5日に控えたブラジルで配信が始まったと報じられている。リオ五輪関連としても、ポケモノミクスを物色する流れに向かいそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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