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2016年08月04日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ヤマハ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヤマハ <7951>  3,110円 (+326円、+11.7%)

 東証1部の上昇率3位。2日、ヤマハ <7951> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比35.5%増の114億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の楽器事業で欧米・中国向け電子ピアノやギターの販売が大きく伸びたことが寄与。オーディオ機器が伸びた音響機器事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の210億円→235億円に11.9%上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して5.7%増益見通しとなった。円高による収益押し下げを跳ね返し増益を確保することを好感する買いが向かった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,070円 (+307円、+11.1%)

 東証1部の上昇率5位。ユナイテッドアローズ <7606> が大幅反発。2日の取引終了後に発表した7月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合計した既存店売上高は前年同月比9.0%増と高伸長し、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。7月はセール商品に加えて、今から着られる晩夏商品が売り上げの中心となり、メンズのジャケット、カット、パンツ、サンダル、ウィメンズのジャケット、ブラウス、パンツ、スカート、ワンピース、サンダルなどが好調に推移。また、クロムハーツも国内需要に加えて免税需要が前年を上回った。なお、前年同月と比較して休日が2日多かったことも3.9%増程度影響したという。

■ファミリーマート <8028>  7,080円 (+700円、+11.0%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率6位。2日、日本経済新聞社がファミリーマート <8028> を29日付で日経平均株価の構成銘柄に新規採用すると発表したことが買い材料。日経平均構成銘柄のユニーGHD <8270> が同社との合併に伴い29日に上場廃止となるため入れ替えを実施する。日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。

■セガサミー <6460>  1,226円 (+111円、+10.0%)

 東証1部の上昇率9位。2日、セガサミーホールディングス <6460> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が29.8億円の黒字(前年同期は87億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。遊技機事業でパチスロ遊技機「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」などの販売が好調だったことが寄与。デジタルゲームやスマホゲームの課金収入が伸びたエンタテインメントコンテンツ事業も黒字浮上に大きく貢献した。

■日油 <4403>  951円 (+84円、+9.7%)

 東証1部の上昇率10位。日油 <4403> が後場に急動意。3日午後2時頃に発表した第1四半期(4-6月)連結決算で、売上高415億6000万円(前年同期比5.1%増)、営業利益63億7100万円(同52.8%増)、純利益44億8000万円(同37.8%増)と大幅増益となったことが好感された。トイレタリー関連向け界面活性剤が好調に推移したほか、中小型液晶パネル向けディスプレー材料が伸長するなど主力の機能化学品事業が好調に推移した。また、欧米大口需要家向け出荷が堅調だったDDS(薬物送達システム)医療用製剤原料や、アイケア向け生体適合性素材も堅調に推移し、増益に貢献した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高1710億円(前期比0.3%増)、営業利益190億円(同1.9%減)、純利益138億円(同1.6%増)の従来予想を据え置いている。

■三菱ガス化学 <4182>  619円 (+54円、+9.6%)

 三菱ガス化学 <4182> が後場急伸。同社は3日午後2時に、17年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しは従来の230億円から250億円(前期比26.5%減)に引き上げた。売上高予想は円高の影響などで5300億円から5200億円(同12.4%減)に引き下げたが、機能化学品や電子材料の採算改善などが利益を押し上げる。なお、通期業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=105円(従来は110円)、1ユーロ=115円(同125円)に見直している。

■UACJ <5741>  272円 (+21円、+8.4%)

 UACJ <5741> が続急伸。同社はアルミ圧延の最大手で自動車向けを中心に高水準の需要を捉えている。欧州では自動車軽量化に向け、鉄の代替としてアルミや樹脂に需要がシフトしていることが同社のビジネスチャンスにつながっている。また、北米の自動車部品関連製品も好調で、米自動車アルミ構造材メーカーのM&Aによる展開力増強も評価材料だ。一方、昨年立ち上げたタイ工場の稼働が本格化しており、生産体制にも不安がない。16年4-6月期は円高の逆風をものともせず、在庫評価損もこなし営業利益段階で6%増の49億1600万円と増益を確保したことで、改めて評価が高まった。

■関東電化工業 <4047>  1,169円 (+90円、+8.3%)

 関東電化工業 <4047> が後場一段高に買われ年初来高値を更新。半導体や液晶向け特殊ガスは、ウエハー投入枚数の増加や半導体チップの微細化進展を背景に回復色を強めており、収益の足を引っ張ってきたリチウムイオン電池用電解質も、EV向けなどに需要が急増している。17年3月期営業利益は前期比12%減益の76億円を計画しているが、かなり保守的であり、市場では大幅な増額修正から2ケタ増益の可能性も指摘されている。

■ゴールドウイン <8111>  5,790円 (+440円、+8.2%)

 ゴールドウイン <8111> が急騰。4日放送予定のテレビ東京「カンブリア宮殿」の放送500回記念スペシャルに、人工でクモ糸素材の開発に成功した「Spiber(スパイバー、山形県鶴岡市)」の関山和秀代表が出演することが買い手掛かりとなったもよう。市場ではスパイバーの上場観測などもあり、昨年9月にスパイバーに出資したゴールドウインの刺激材料となったようだ。また、ゴールドウインは2日取引終了後に、17年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。アウトドアブランドの販売好調などを背景に、売上高は106億7600万円(前年同期比6.6%増)、営業損益は2億6300万円の赤字(前年同期は5億2800万円の赤字)となった。なお、上半期および通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。

■三菱商事 <8058>  1,843.5円 (+92円、+5.3%)

 三菱商事 <8058> が全体下げ相場のなか大きく買い優勢。原油価格の下落など逆風環境にあって異彩の逆行高となった。同社が2日取引終了後に発表した17年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高に相当する収益は1兆5277億7900万円(前年同期比16.1%減)と減収ながら、最終利益は1008億4400万円(同34.5%増)と大幅な増益となった。資源価格下落に伴い収益は2ケタの落ち込みとなったが、鮭鱒(さけます)養殖事業における市況の回復や、食肉事業の関係会社の経営統合に伴い一過性利益を計上、これにより最終利益段階では35%増益となったことがサプライズとなった。株価は前日まで8日連続安と下値模索が続いていただけに買い戻しに勢いがついた格好だ。

■ネットワンシステムズ <7518>  667円 (+33円、+5.2%)

 ネットワンシステムズ <7518> が高い。同社グループのネットワンパートナーズは3日、IoTビジネスの加速に向けて、産業用ネットワーク製品などを手掛ける台湾のMoxa社と協業すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。Moxa社は1987年に設立され、60ヵ国以上で産業用ネットワーク製品を提供している企業。ネットワンパートナーズは、Moxa社のイーサネットスイッチ製品群およびシリアルデバイスサーバ製品群(シリアル通信をイーサネットに変換する機器)をパートナー企業経由で販売を開始した。

■日本ユニシス <8056>  1,434円 (+65円、+4.8%)

 2日、日本ユニシス <8056> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.9%増の13.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。金融機関や電力事業者向けにシステム開発やアウトソーシングの受注が伸びたことが寄与。今期経常13.5%増益の達成に向けて堅調なスタートを切ったことを好感する買いが向かった。

■KDDI <9433>  3,278円 (+121円、+3.8%)

 KDDI <9433> が大幅反発。2日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)の連結決算は売上高1兆1304億5300万円(前年同期比8.0%増)、営業利益2751億1200万円(同19.1%増)、純利益1671億500万円(同16.1%増)と2割近い営業増益となったことが好感された。データ通信利用料の伸びによりモバイル通信料収入が増加したほか、端末販売収入の増加で国内通信事業が順調に拡大したことが売上高・利益を押し上げた。また、端末販売に応じて代理店に支払う販売奨励金の減少も増益に寄与した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高4兆7000億円(前期比5.2%増)、営業利益8850億円(同6.3%増)、純利益は5400億円(同9.1%増)の従来予想を据え置いている。

■ホンダ <7267>  2,865円 (+105.5円、+3.8%)

 ホンダ <7267> が大幅反発。2日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高3兆4717億3000万円(前年同期比6.3%減)、営業利益2668億4300万円(同11.5%増)、純利益1746億9900万円(同6.1%減)と2ケタ営業増益となったことが好感された。主力の北米販売が好調だったほか、中国や欧州でも販売を伸ばした。円高による売上高の目減りや、熊本地震に伴う悪影響などはあったものの、コスト削減効果でカバーし業績を押し上げた。また、タカタ製エアバッグのリコールの負担が減ったことも寄与した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高13兆7500億円(前期比5.8%減)、営業利益6000億円(同19.2%増)、純利益3900億円(同13.2%増)の従来予想を据え置いている。

■エービーシー・マート <2670>  6,870円 (+250円、+3.8%)

 エービーシー・マート <2670> が続伸。2日の取引終了後に発表した7月度概況で、既存店売上高が前年同月比5.5%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて週末が1回多かったことに加えて、商品別ではトレンドであるサンダルとレディースシューズが好調だったことが寄与したという。なお、全店売上高は同8.3%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  34,540円 (+900円、+2.7%)

 2日、ファーストリテイリング <9983> が7月の国内ユニクロ事業売上推移速報を発表。既存店売上高は前年同月比18.1%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料。7月は、前半に気温が高く推移したこともあり、夏の主力商品で吸汗速乾機能を持つ肌着「エアリズム」などが好調だった。既存店の客数は前年同月比8.1%増と6ヵ月ぶりに伸びたほか、客単価も同9.2%上昇した。

■CYBERDYNE <7779>  2,087円 (+39円、+1.9%)

 CYBERDYNE <7779> が全般悪地合いの間隙を縫って3日続伸。政府・与党が打ち出した事業規模28兆円の経済対策では、補助金や助成金による民間事業活性化の対象としてロボット分野にも注力。医療用ロボット「HAL」を手掛ける同社は介護関連分野とも密接に絡み、国策恩恵が期待できる銘柄として見直し買いを呼び込んでいる。また、海外では米国での展開に期待が高まっている。同社は7月下旬に、HAL医療用の米国展開に向けて、営業力強化目的で米デラウェア州に子会社を設立することを発表、HALの米食品医薬品局(FDA)承認が接近していることを示唆する動きで、これも買い人気の底流にある。

■三井物産 <8031>  1,204円 (+21円、+1.8%)

 三井物産 <8031> が後場プラスに転じた。年初来安値1156円接近で自律反発狙いの買いが入ったほか、3日午後1時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算で売上高1兆199億7100万円(前年同期比20.5%減)、純利益611億4500万円(同36.9%減)となり、純利益が市場予想の430億円前後を上回ったことが好感された。原油などの資源価格の下落を受けてエネルギー部門の収益が落ち込んだことが響いた。また、円高で海外収益が目減りしたことや、前年同期に次世代・機能推進セグメントで有価証券評価益を計上した反動も利益の減少につながった。なお、17年3月期は純利益2000億円(前期834億1000万円の赤字)の従来予想を据え置いている。

■日本電産 <6594>  9,329円 (+158円、+1.7%)

 日本電産 <6594> が軟調地合いのなか3日ぶりに反発。2日の取引終了後、米国有数の産業コングロマリット企業であるエマソン・エレクトリック社から、モーター・ドライブ事業および発電機事業を買収すると発表しており、業容拡大への期待感から買いが入った。同社は産業用・商業用事業の強化を図っており、今回の買収も同戦略の一環。買収するエマソンの事業は、欧州・北米地域で高いブランド力と強固な顧客基盤を有しており、今回の買収により、産業用製品のフルラインアップ化と欧州・北米地域における事業基盤の地理的補完に加え、同社モーターとの組み合わせによる顧客提案力の強化が可能になるとしている。なお、買収金額は12億ドル(約1220億円)。買収対象はフランスやイギリス、アメリカなど6つの会社が含まれ、従業員数は9700人強に達する。

■ステラ ケミファ <4109>  3,810円 (+55円、+1.5%)

 2日、ステラ ケミファ <4109> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比74.3%増の3.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。電気自動車の普及を背景に、リチウムイオン電池用電解質の販売が伸びたことが寄与。急激な円高で原材料である無水フッ素の価格が下落したことも利益を大きく押し上げた。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13.4億円→29億円に2.2倍上方修正。増益率が28.4%増→2.8倍に拡大する見通しとなった。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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