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【通貨】欧米為替見通し:ドル弱含みか、米経済指標が低調なら売り優勢

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今晩の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ期待は後退しており、ドル安基調に振れているためだ。本日発表のADP雇用統計などが低調となった場合には、ドル売り優勢となりそうだ。

7月29日に発表された4-6月期の米国内総生産(GDP)以降、米経済の失速感が意識される。前日の6月個人所得は予想を下振れたほか、PCE価格指数は前年比+1.6%と、FRBが目標とする2%を依然として下回った。今日のアジア市場では、中国の7月財新サービス業PMIが予想を下振れ、オーストラリアとの深い交易関係から豪ドルは通常売られるはずだが、対米ドルで値を切り上げる場面があった。それは、利上げ観測後退を背景にドル先安観が強まる地合いを反映したものみられる。

今晩は、21時15分発表の7月ADP全米雇用報告と23時の7月ISM非製造業景況指数が材料視される。いずれも前回を下回る見込みで、利上げ期待はさらに後退しそうだ。また、米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が節目の40ドルを割り込んだことや米国株の軟調地合いでリスク回避的な円買いに振れやすいことも、ドルの押し下げ要因となりやすい。ただ、週後半に英中銀の金融政策や米7月雇用統計の発表を控え、積極的には手掛けにくい面があり、今日の欧米市場では100円台を維持しそうだ。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:52.7、速報値:52.7)
・17:30 英・7月サービス業PMI改定値(予想:47.4、速報値:47.4)
・18:00 ユーロ圏・6月小売売上高(前月比予想:0.0%、5月:+0.4%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-11.2%)
・21:15 米・7月ADP全米雇用報告(予想:+17.0万人、6月:+17.2万人)
・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(予想:51.0、速報値:50.9)
・23:00 米・7月ISM非製造業景況指数(総合)(予想:55.9、6月:56.5)

《WA》

 提供:フィスコ

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