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【市況】東京株式(大引け)=308円安、海外株安と円高を嫌気して続急落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は前日の欧米株安と為替の円高を受けて大きく売りが先行、日経平均株価は後場一段安で1万6000円トビ台まで水準を切り下げた。

 大引けの日経平均株価は前日比308円34銭安の1万6083円11銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は22億4069万株、売買代金概算は2兆4585億8000万円。値上がり銘柄数は167、対して値下がり銘柄数は1757、変わらずは46銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧州株が総じて大幅な下げをみせたほか、米国市場でもNYダウが7日続落とリスク回避ムードの強いなか売り優勢に傾いた。外国為替市場では円買いが加速、1ドル=100円トビ台まで円高が進行したことも嫌気された。輸出採算の悪化懸念で自動車株が売られ、金融株の下げが顕著だった欧州の地合いを引き継ぎ、メガバンクも連想売りにさらされた。政府の大型の経済対策や、日銀のETF買い入れに対する期待はあるものの、きょうは外部環境に翻弄された格好だ。日経平均は結局300円超の下げで前日と合わせた下げ幅は550円を超えた。値下がり銘柄数は1700を超え、全体の約9割の銘柄が下落している。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落。前日にストップ高したニッセンホールディングス<8248>は一転ストップ安に売り込まれた。外資系証券の投資判断と目標株価引き下げでアダストリア<2685>が急落、決算悪を嫌気されカシオ計算機<6952>も大幅安。丸井グループ<8252>、ダブル・スコープ<6619>の下げも目立つ。

 半面、経営統合に伴う日経平均採用を材料にファミリーマート<8028>が一時ストップ高に買われた。セガサミーホールディングス<6460>が大幅高、関東電化工業<4047>、三菱ガス化学<4182>なども値を飛ばしている。ヤマハ<7951>が商いを伴い急伸したほか、三菱商事<8058>も活況高となった。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年08月03日 15時45分

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