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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、金融規制強化の不安がやや後退する

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 56162.38 -1.05%
2日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比593.38ポイント安(-1.05%)の56162.38で取引を終えた。56973.57まで上昇した後、一時55695.52まで下落した。
弱い企業決算などで景気先行き不安がやや高まっていることが圧迫材料。四半期決算が発表された24社のうち、17社の純利益は市場予想を下回ったと報告された。また、原油安の進行や海外市場がさえない展開を示したことを受け、資源銘柄を中心に売りが広がった。ほかに、テメル暫定政権による構造改革に対する期待からボベスパ指数は年初から約30%上昇しており、買われすぎ感も強い。一方、6月の鉱工業生産は前年同月比で-6.0%となり、前月の-7.5%と市場予想の-6.2%を上回った。

【ロシア】MICEX指数 1912.69 -1.78%
2日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比34.67ポイント安(-1.78%)の1912.69で取引を終了した。1908.89から1947.36まで下落した。

原油安の進行が嫌気されたほか、価格の先行き見通しに懸念する声が広がっていることもロシア株の売り圧力を強めた。ガスプロム(GAZP)、ルクオイル(LKOH)など資源大手が下落し、指数の下げを主導した。また、海外市場がさえない展開を示したことも圧迫材料となった。ほかに、弱い経済指標が改めて嫌気された。7月のマークイット製造業購買担当者指数(PMI)は前月の51.5から49.5まで下落した。

【インド】SENSEX指数 27981.71 -0.08%
2日のインドSENSEX指数は小幅に3日続落。前日比21.41ポイント安(-0.08%)の27981.71、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同13.65ポイント安(-0.16%)の8622.90で取引を終えた。

前半は底堅い展開を示したが、後半は売りがやや優勢となった。様々な複雑な間接税を物品・サービス税(GST)に一本化する法案について、翌3日に上院で議論されるため、神経質なムードが強い。外部環境では、原油価格の下落や弱い米経済指標などが指数の足かせとなった。

【中国本土】上海総合指数 2971.28 +0.61%
2日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.89ポイント高(+0.61%)の2971.28ポイントと3日ぶりに反発した。

金融規制強化の不安がやや後退する。中国銀行業監督管理委員会が制定中の「商業銀行理財業務監督管理弁法」について、証券投資規制は盛り込まれないとの見通しを現地メディアが1日報じた。国有企業改革(国企改革)の進展期待も強まる。中央企業の新興際華集団と一重集団が合併する??との観測が流れた。それぞれ傘下企業株が動意付く流れ。軍需品メーカーの際華集団(601718/SH)が5.9%高、重工業設備メーカー(原発設備など)の中国第一重型機械(601106/SH)が3.9%高と値を上げた。政策期待の高まりで、投資家心理もやや上向く。上海総合指数は一進一退の値動きを続けていたものの、終盤に入り買いの勢いが増した。

《CS》

 提供:フィスコ

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