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【市況】政府は経済対策を閣議決定、抵抗線突破を試せるか【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

2日の日経平均は大幅に反落。244.32円安の16391.45円(出来高概算19億7000万株)で取引を終えた。予想を下回る米経済指標や原油相場の下げが嫌気された米国株安の流れを受けて、利益確定の流れが先行した。売り一巡後は、日銀のETF買入れに伴う需給動向や政府の大規模経済対策の内容を見極めたいとする模様眺めムードが強く、日経平均は16450-16550円辺りでのもち合いが続いた。その後もこう着感の強い展開が続いていたが、日本国債を売る動きから10年債利回りが6月下旬以来の水準まで上昇したこともあり、日経平均は大引けにかけてやや下げ幅を広げている。

セクターでは33業種全てが下げており、鉱業、銀行、非鉄金属、繊維、海運、輸送用機器、その他金融、金属製品、石油石炭、空運の弱さが目立った。ソフトバンクグ<9984>の強い動きが目立っていたが、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が下げ幅を拡大するなか、日経平均は下げ渋るのがやっとだったようだ。

日銀のETF増額に伴うインパクトを見極めたいとの流れがあったとみられるが、後場寄り付き以降の反応が限られるなかで、嫌気売りを誘った感もありそうだ。日経平均は底堅さが意識されるものの、価格帯別出来高で商いが膨れている16600-16800円レベルを超えられずにいる。政府は経済対策を閣議決定したが、これを手掛かりとして抵抗線を捉えてくることが出来ないと、次第に週末の米雇用統計への警戒感から上値の重さが意識されてくる可能性がありそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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