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【市況】「くりっく365」9月に向けたポジション構築を意識か、NYダウは徐々に商い増加へ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、7月の取引数量は前月比27.6%マイナスの340万2708枚。1日の平均取引数量は16万2034枚と前月比では減少した。また、月末時点の証拠金預託額は4196億円とこちらも減少。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、7月の取引数量は前月比23.8%マイナスの37万0652枚。1日の平均取引数量に関しては前月と比べると1万7650枚と減少。ただ、月末時点の証拠金預託額は前月比5億円プラスの411億円となった。なお、6月27日に「くりっく株365」に上場した「NYダウ」の月間取扱数量は7万0250枚。一日平均は3345枚となった。

英EU離脱ショックで市場に激震が走った6月と比べると、7月は戻りを試す静かな相場展開となったことから、「くりっく365」及び「くりっく株365」ともに取引数量は前月比で減少した。ただ、6月末にスタートした「NYダウ」は、「日経225」の28万枚に次ぐ取引数量と徐々に存在感を増している。

8月相場は、4日の英国の金融政策発表が予定されているが、日米欧の金融政策の発表は予定されていない。また、お盆入りで夏枯れ相場という印象も強いことから、やや動意に欠ける展開となりそうだ。今週末の米雇用統計を通過した後は、翌9月に予定されている日米の金融政策を材料視したポジション構築が中心となろう。米国では早期の利上げ観測、日本では追加の金融緩和観測と、逆の金融政策を打ち出される可能性があることから、ドル・円を中心に為替は動意付くと見る。

(写真提供:東京金融取引所)

《MT》

 提供:フィスコ

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