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【市況】追加緩和でのETF買い入れ額倍増に伴う需給要因/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 2日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、予想を下振れた7月ISM製造業景況指数や原油安が重しとなり、NYダウは6日続落だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の16450円だった。朝方はシカゴ先物にさや寄せする格好から、売り先行の展開となろう。

 ただし、経済対策への思惑から売り込みづらい状況であるほか、日銀の追加緩和でのETF買い入れ額倍増に伴う需給面よって、指数については先高感が強いだろう。昨日の値動きをみても、東証1部の7割の銘柄が下落する局面において、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株のインパクトにより、日経平均は続伸だった。

 歪な状態になりやすいとみられるが、引き続き緩和政策による需給要因を背景に、指数インパクトの大きい銘柄等に資金が集中しやすいと考えられる。一方で、決算が本格化しているなか、失望売りから大きく下げている銘柄が目立っている。主力大型株と、インデックスに絡んだ資金が流入しづらい中小型株とのパフォーマンスの差が大きく開くことになりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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