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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、弱い銀行決算が指数の足かせになった


【ブラジル】ボベスパ指数 56667.12 -0.33%
28日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比185.72ポイント安(-0.33%)の56667.12で取引を終えた。56853.32まで上昇した後、一時55992.71まで下落した。

弱い銀行決算が指数の足かせになった。銀行大手であるブラデスコ銀行(BBDC4)の4-6月期の純利益が市場予想を下回ったと報告された。また、通貨レアル安の進行も逆風に。ほかに、原油価格の下落が資源セクターの圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。景気再生への期待が高まっていることが引き続き支援材料となったほか、6月の財政赤字が予想を下回ったことも好感された。

【ロシア】MICEX指数 1954.45 +0.82%
28日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比15.80ポイント高(+0.82%)の1954.45で取引を終了した。1959.86から1932.63まで下落した。

景気の底打ち観測が支援材料。ロシア経済開発貿易相はきのう28日、今年4-6月期の成長率が前期の-1.2%から-0.6%に回復するとの予想を示した。今年上期の成長率は-0.9%になると予測されている。また、通年ベースで原油価格が1バレル当たり40米ドル以上を維持した場合、2016年の成長率がプラスに回復するとも予想されている。ほかに、通貨ルーブル安の進行が輸出銘柄の物色手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 28208.62 +0.66%
28日のインドSENSEX指数は続伸。前日比184.29ポイント高(+0.66%)の28208.62、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同50.50ポイント高(+0.59%)の8666.30で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は高値圏でもみ合った。緩和的な米金融政策がしばらく継続との観測が支援材料。28日未明(日本時間)まで開催されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、市場の予想通り金融政策の現状維持を表明した。国内では、証券取引所などへの外資出資上限が引き上げられることが好感された。

【中国本土】上海総合指数 2994.32 +0.08%
28日の上海総合指数は小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比2.32ポイント高(+0.08%)の2994.32ポイントに反発した。

前日の終値を挟み、一進一退の値動き。当局による市場規制強化を不安視した売りと、根強い政策期待を支えにした買いが交錯した。

《CS》

 提供:フィスコ

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