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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は105円前後で推移か、日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ状況

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

28日のドル・円相場は、東京市場では105円43銭から104円49銭まで下落。欧米市場でドルは一時105円51銭まで反発し、105円30銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は、105円前後で推移か。日本銀行は本日開催の金融政策決定会合で追加緩和措置を講じる可能性がある。ただし、国債買い入れの増額を柱とする量的緩和策が導入されなかった場合、リスク選好的なドル買い・円売りはやや縮小する可能性がある。

大半の市場関係者は、今回の金融政策決定会合で日銀は何らかの追加緩和策を導入すると予想している。2017年度における2%物価目標の達成が危ぶまれていることも追加緩和に踏み切る一因とみられているが、政府が提示した大規模な経済対策の効果を高めるために、日銀が金融政策面で支援することは重要であるとの意見も聞かれている。

緩和手段については、国債買い入れの増額やETF(上場投資信託)買い入れ増額などが挙げられているが、マイナス金利の深掘りは金融機関の収益をさらに圧迫するとの批判が出ていることや円安誘導が目的であると解釈される可能性があるため、適切ではないとの見方が多い。追加緩和措置が講じられた場合、円売りが優勢となりそうだが、米9月利上げに対する懐疑的な見方は残されており、一部ではドル高・円安が急速に進行するとは思えないとの見方が出ている。

《WA》

 提供:フィスコ

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